バロンドール受賞ベンゼマの衣装は?見慣れないスタイルは2Pacをオマージュ

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その年に最も活躍したフットボーラーに贈られる世界年間最優秀選手賞こと“バロンドール”の授与式がフランス・パリで現地時間10月17日に開催され、レアル・マドリードに所属するフランス代表のカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が初めて受賞した。34歳での初受賞は、史上2番目の最年長記録。また、レアル・マドリードの選手としては8人目の受賞者で、フランス人が受賞するのは1998年のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)以来24年ぶりとなった。(文:Riku Ogawa)

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 一時はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の影に隠れた“永遠の脇役”とまで言われることもあったベンゼマだが、プロデビュー18年目にようやくのぼり詰めた晴れ舞台で、タキシードの首元に金ボタンがあしらわれたネックアクセサリーを合わせ、さらに見慣れない細い金縁の眼鏡を着用。他所行きの洒脱なスタイリングを見せたかと思えば、西海岸のレジェンドラッパー2パック(2pac)にオマージュを捧げた着こなしだったのだ。

 というのも、ベンゼマは大のヒップホップ好きとして知られ、特に2パックを10代の頃から崇拝している。自身のインスタグラムには、たびたび2パックの写真やリリックを好意的に投稿しているほか、同郷のキリアン・ムバッペ(Kylian Mbappe)がパリ・サンジェルマン(PARIS SAINT-GERMAIN)からレアル・マドリードへの移籍確実から急転直下の残留となった際にも2パックの写真を使用(2パックは友人に裏切られて殺されたとも言われている)。そして、今年7月には長年の愛が身を結ぶ形で、「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」が2パックの愛用していたサングラスを再販する際にキービジュアルのモデルに抜擢された。

 そんなベンゼマのフットボール人生のハイライトとなる今回の授与式では、2パックが1996年にアメリカの3大音楽賞の1つ「アメリカン・ミュージック・アワード(American Music Awards)」に出席した際のスタイリングに着想。以下より見ていただければ分かるが、2パックの首からかかるゴールドのネックレス以外、非常に高い再現度であることが分かる。

 なお、スーツやネックアクセサリーは彼がアンバサダーも務める「フェンディ(FENDI)」、左手の腕時計は「リシャール・ミル(Richard Mille)」、右手のブレスレットは「カルティエ(Cartier)」、そして眼鏡はジャンポール・ゴルチエのもの。またベンゼマの栄冠を祝し、インスタグラムでは「アディダス フットボール(ADIDAS FOOTBALL)」が彼のトレードマークにもなっている右手の包帯を金色にアップデートした画像を投稿し、フェンディやジャンポール・ゴルチエは祝福のコメントを更新している。

 ついにバロンドールを受賞したことで“GOAT(Greatest of All Time、史上最高)”の仲間入りを果たし、憧れのラッパーとも肩を並べられる存在になったベンゼマ。34歳にしてピークを迎えている彼のW杯での活躍に期待したい。