「結婚するなら、ハイスペックな男性がいい」

そう考える婚活女子は多い。

だが、苦労してハイスペック男性と付き合えたとしても、それは決してゴールではない。

幸せな結婚をするためには、彼の本性と向き合わなければならないのだ。

これは交際3ヶ月目にして、ハイスペ彼氏がダメ男だと気づいた女たちの物語。

「ハイスぺでも、お断りします!」一挙に全話おさらい!



第1話:「今どのくらい貯金してる?」彼氏の本性が現れた交際3ヶ月目の出来事

「蘭ちゃん、その買い物の領収書見せてくれる?」

土曜日の昼下がり。中目黒にあるカフェで、食事をしているとき。付き合って3ヶ月になる彼氏の涼真から、こう切り出された。

向かいのソファに座る私は、思わずあっけに取られた。そして、自分の隣に置いていた家電量販店の紙袋を、体のうしろにゴソゴソと隠すように座り直したのだった。

― ううん、こんなふうにコソコソする必要ないよね!だって、これは…。

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第2話:デート中、スマホをずっと気にする彼氏。彼女が暴いた男の“ありえない悪行”とは?

― 出会いの場って、こんなに疲れるものだったかなあ。私って、もうお呼びじゃないのかも…。でも、そろそろ結婚したい…!

そう思った私は、結婚につながる真剣な出会いを婚活専用のマッチングアプリに求めたのだった。

そこで出会ったのが、和也。

私たちの交際は順調だったけれど、3ヶ月目を迎える頃。私には、どうしても彼に聞かなくてはならない“あること”ができたのだった。

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第3話:彼氏と初めてのお泊まり。翌朝、目を覚ますとベッドから彼の姿が忽然と消えていて…?

彼とは、結婚の話をしたことはなかった。けれど、アラサーに差しかかった私は、“そろそろ”と思い始めていた矢先だった。私は、まさかの結末に丸2ヶ月ひどく落ち込んで、4kgも痩せてしまった。

そして、ようやく元気を取り戻したころ。ひとりで向かったのは、縁結びで有名な神社。以前、会社の先輩が、参拝後すぐに彼氏ができたと言っていたのを思い出したからだ。

― 私だって、次こそは!

こう意気込んで参拝を済ませ境内を歩いていると、社務所の前に1枚の張り紙を見つけた。

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第4話:「母親の手作り料理を、まさか…?」28歳の女が御曹司から感じた“ある違和感”とは

昔から、恋人よりも両親との祝い事を優先するところがある私は、付き合う相手にも家族を大切にしていてほしいと思っている。健斗は、まさにそんな人だと感じた。

そして、その日は彼とLINEを交換して別れた。2度目のデートの約束は、何度かのメッセージのやり取りのあと、すぐに決まった。

ふたりの共通の知り合いは、お互いの母親のみ。それもあってか、彼からは母の面白い話や失敗談などを聞かされることが多かったが、どれも微笑ましい。

彼から交際を申し込まれたのは、4回目のデートの帰り道。私は、素敵な相手との出会いに心の中で感謝しながらOKしたのだった。

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第5話:「彼の名前、ググッてみて」友人からの忠告が。女が彼を検索すると、思いもよらぬ事実が発覚し…

明日は、勤務先の図書館の休館日。それなのに、友人はみんな仕事だし、彼氏はもう2年もいない。

司書資格を取り、図書館での就職を叶えるまではよかったが、最近は代わり映えのしない毎日にひどく退屈していた。

― 何か、日常がパッと楽しくなるようなこと…ないかなあ。

私が、まったく面識のない『匠』という男性からのダイレクトメッセージに反応してしまったのは、こんなふうに考えていたせいかもしれない。

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第6話:「この部屋は…5点だね!」超キレイ好きの彼氏の発言に驚く女。彼を見返すための反撃方法とは?

― 私みたいに片づけが苦手なタイプって、男の人は引くんだろうな。

せめて、朝使ってシンクに置きっぱなしにしていたマグカップは洗おうと立ち上がったけれど、シャワーを浴びてそのまま眠ってしまった。

だが、仕事以外ではちょっとだらしない私にも、念願の彼氏ができた。

しかし、交際2ヶ月目。私は、彼が口にした「5点」という失礼すぎる言葉に、激しい怒りを覚えることになったのだ。

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第7話:「銀歯、笑うと見えるよ」容姿の指摘ばかりする歯科医師の彼氏。女が美人の友達に泣きつくと…?

歯科矯正の治療には時間がかかるから、婚活の前に始めるなら、今がそのときかもしれない。

クリニックの近くにある歯科に足を運んだ私は、マウスピースによる部分矯正をすることを決めた。

費用は、70万円。決して安くはないけれど、型取りが無事に済むころには、気持ちは晴れ晴れとしていた。

その数日後。私がお昼休憩で外に出ると、1人の男性がさも親しげに声をかけてきた。それも、とびきりのイケメンが…。

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第8話:「せっかく温泉旅館に来たのに…!」気になる“あの子”を追って、彼氏に置き去りにされた女は…

大の猫好きな私は、真っ白で毛足の長いペルシャにくぎ付けになった。彼は、自宅に迎えて半年になる愛猫・華子の様子を見守りカメラで確認していたのだ。

クールな顔立ちで、私より4歳上。どことなく話しかけにくい雰囲気の恭介だったが、猫がきっかけで、私たちは一気に打ち解けた。

2人で食事をしているときは、カメラ越しに華子も参加。彼女のおもちゃを一緒に買いに行ったりするようになったのは、出会いから3ヶ月後。

私たちの交際がスタートしたのは、そのころだった。

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第9話:「ご飯作って待ってるね!」尽してくれる子犬系年下彼氏。35歳女社長が見抜けなかった彼の本性とは?

「…嬉しいけど、そこまでしてくれなくてもいいよ。晴臣くんは、自分の勉強とか、そっちに時間使って?」

私のマンションに入り浸るようになった晴臣から目をそらし、少しうんざりしながら答えた。

彼は先月、勤めている広告代理店を退社すると思うと言いだした。しかし、本格的に起業の準備を始めると口にした割には、ずいぶんとだらけているように見える。

「ねえ…起業するって、具体的にはいつ頃を考えてるの?」

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第10話:結婚に焦る31歳・看護師。アプリで念願の彼氏をゲットしたが、あるコトに不満が爆発し…

私だって、仕事での昇進を目標のひとつにしている。だけど、結婚もしたいし、いつかは子どもだって欲しい。このまま諸先輩方の足跡を辿ることになったらと思うと、不安を感じずにはいられない。

だから私は、35歳になる前に絶対に結婚すると決めた。そこで登録したのが、真剣度高めの婚活アプリだった。

さっそく誠という男性とマッチングし、とんとん拍子に交際に発展したのはよかった。

しかし私は結局、誠とたった3ヶ月で別れを選ぶことになる――その理由は、彼のSNSの使い方にまったく共感できなかったからだ。

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第11話:憧れのテレビマンから、交際3ヶ月で即プロポーズ。しかし女はあるコトが不安で…

海斗の第一印象は、写真で見るよりもずっとがっしりとしていて、気配り上手。メニューやお酒を選ぶときも、率先して決めてくれるところが、頼りがいがあっていい感じだった。

東京タワーを望むこのレストランには、ラグビー選手もよく来店するらしい。そんなことを饒舌に話す姿は見た目とギャップがあって、なんだか可愛い。彼も、私に好印象を抱いてくれているのがわかる、心地いい時間だった。

2回目のデートは、1週間後。六本木のスポーツバーで、サッカーの試合を見て盛り上がり、3回目のデートではラグビーの試合を見に行った。

そして、その帰りに彼から告白され、交際がスタートしたのだった。

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第12話:「たったの2分?」サウナデートで女がドン引きした、彼の予想外すぎる行動とは?

そういえば最近、オフィスとキッチンスタジオで過ごしてばかり。

自然に触れて、気分転換もしたいし、もし素敵な出会いがあったらラッキー。こんなふうに、思った私は、ごく軽い気持ちで山コンに参加してみることにしたのだった。

そこで出会った渉とは、ほどなくして交際することになるのだけれど…。彼のある行動に耐え切れなくなり、わずか3ヶ月で破局。

今思えば、その兆候は、登山のときにすでに表れていたのかもしれない…。

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