もう残業しない! 終業間際に仕事を頼まれた時の大人な対処法
今回のお仕事ハックは「終業前に仕事を頼まれる」とのお悩みについて、ライターのトイアンナさんがアドバイス。
終業前に仕事を頼まれる
私は普段残業をしないように仕事をしているのですが、終業前になると仕事を頼んでくる人がいて困っています。急ぎのことが多いので、なるべく対応しているのですが正直迷惑。その人と良好な関係を保ちつつも、残業せず帰るにはどうすればいいのでしょうか。
(30代/金融・証券系事務職)
こんにちは、トイアンナです。
終業前に仕事を依頼してくる人って、本当にイラっとさせられますよね……!
せめて「すまない」って顔をしてくれればいいのですが、堂々と依頼されると、こちらも「おお……」となってしまいますよね。
■チェックしたい「会議時間」
そこで御社についてご確認いただきたいのですが、会議が多めの企業さんだったりしませんか?
しかも、会議が午前中に固まっていたりしませんか?
もし当てはまるなら、終業前に仕事を依頼してくるのは「その人のせい」じゃないかもしれません。
忙しい人は朝から終業時間まで、びっちり会議を入れられやすいもの。そして、翌朝も一番に会議があるせいで「明日朝までの資料制作」ができてしまうのです。
結果、びっちり会議→就業時間近くに資料制作開始→助けを他の方へ依頼する……という流れが、できてしまっているのかもしれません。
■会議時間の短縮方法を考えよう
となれば、会議時間の短縮に取り掛かるだけで、あなたの悩みは案外消えそうですよね。会議が長い理由は何でしょうか。
たとえば、週例会議で必要ない人材まで呼び出されていませんか?
もしくは、オンラインで済む会議なのに、社員は出かけていませんか?
こういった細かい見直しが、会議時間の削減につながります。
そして削られた会議時間分が実務に回せるようになるため、依頼も早まるわけです。
すでに、Googleやマイクロソフトでは、会議を原則30分以内にする制度が始まっています。前例も豊富にありますから、ぜひ上司に相談してみましょう。
■自分を成長させる「断る技術」
それでも仕事を依頼されてしまうなら、あなたって「大変な時に頼りになる方」として信頼されているのでしょうね。でも、それがあなたの負担増につながっているのは否めません。
「今はどうしても手がふさがっていて、明日○時までならできるのですが、いかがでしょう?」といった形で、逆提案をしてみましょう。
案外「急ぎ」といっても、明日正午まででよかったり、明日中でよかったりする案件も出てくるものです。
仕事を上手に断るのも、あなたにとって大事なスキルの一つ。
ぜひ「断り上手」になって相手のスケジュールに振り回されない自分になりませんか。
Point.
・会議が多すぎる会社では、依頼が終業時間間際に詰まりがち
・会議時間を短縮するだけで、依頼を早めにもらえるチャンスがあるので、上司へ短縮案を提示してみましょう
・「断る技術」も大事な社会人のスキル。「明日○時までならできます」など、逆提案をしてみましょう
(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)