去年より悪化……。働き方が与えるストレスへの影響を調査
人材サービス事業を展開するヒューマネージは、企業で実施されたストレスチェックの分析結果を発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、在宅勤務が定着するなど、私たちの働き方も大きく変化しています。
そこで、コロナ禍1年目(2019年12月〜2020年11月実施分)と、コロナ禍2年目(2020年12月〜2021年11月実施分)に期間を分け、ストレスチェック結果(医師による面接指導の対象となる「高ストレス者率」の割合)を年代別に比較しました。
すると、全ての年代で「高ストレス者率」が増加していたことから、全体的にストレス状態が「悪化」しており、特に若い世代ほどその傾向が強いことが分かりました。
この結果は、若手社員以外ではストレス状態が良化した昨年(https://hmi.page.link/Rab3kC2QMFyYpLnn6)とは、全く異なる結果となっています。
次に、テレワークの影響を把握するため、「在宅勤務」群と「出社」群に分け、ストレスチェックの結果を比較したところ、「ストレス反応(ストレスによっておこる心身の反応)」は、「在宅勤務」群の得点が悪い(=ストレス状態が悪化している)ことが分かりました(https://www.humanage.co.jp/topics/docs/220207_stresscheck_analysis.pdf)。
さらに「出社」群を、【出社(週1回以上)と在宅勤務を組み合わせた「ハイブリッド出社」群】と【原則出社のみ、在宅勤務はできない「フル出社」群】とに分け、「フル在宅勤務(在宅勤務のみ)」「ハイブリッド出社(出社+在宅勤務)」「フル出社(出社のみ)」の3群に分けて比較を行ったところ、「ハイブリッド出社」群のストレス状態が最も良好であることが判明しました。
コロナ禍と呼ばれるようになって2年が経ちますが、残念ながら今後も新型コロナウイルスの流行はしばらく続く見込みなので、働く人々のストレス状態の悪化が懸念されます。
そんな中、出社と在宅勤務を組み合わせた「ハイブリッド出社」という働き方は、社員の心身の健康を維持する施策として、ひとつの解と言えそうです。
もちろん業種や職種等によって可能・不可能はありますが、ハイブリッド出社という出勤の仕方を検討してみるのも一つの手段と言えるかもしれません。
■調査概要
調査時期:2019年12月〜2020年11月/2020年12月〜2021年11月
調査票:ストレスチェック『Co-Labo』(『職業性ストレス簡易調査票』+独自設問が追加された調査票)
対象者数:56万7,004名
(マイナビウーマン編集部)