マニックパニックで染めても傷まないってホント?

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マニックパニックとは

エッジの立った髪のおしゃれを楽しむ人なら、一度は聞いたことがあるマニックパック(マニパニ)。

コスプレやパンクミュージックの愛好者だけで楽しんでいたのは昔の話。

今では、普通に使う人が増えていますね。

特に、ハロウィンやクリスマスのパレードでは、日本でもマニックパックで髪を染めている若者が多く見られます。

でも、マニックパックとは何でしょう。

マニックパックは、1977年にニューヨークのイーストヴィレッジで誕生したヘアカラーブランド(剤)です。

瓶の容器に入ったクリーム状の商品で、それをビニール手袋を付けた指先やコームで髪になじませて染めます。

マニックパニックで髪が染まる仕組み

通常のヘアカラーは、1剤と2剤の二つの薬剤に分かれており、その化学反応によって髪が染まります。

簡単に言うと、アルカリ剤が毛髪表面のキューティクルを浮かし、内部に浸透した過酸化水素がメラニン色素を脱色(ブリーチ=漂白)、その上で染色・定着させるという工程です。

一方のマニックパニックの主原料は、染料のほかはハーブ、酢です。

つまり、通常のヘアカラー剤のように色を抜いた後に染めるのではなく、髪の毛の上から色を乗せる商品です。

つまり、染色ではなく、着色ですね。

マニックパニックで髪を染めても傷まないのか

マニックパックの公式ホームページを見ると、通常のカラー剤のように刺激物(アンモニアなど)が入っていないほか、自然由来のものでできている、毛髪表面に膜を張るシリコンを使っていないため安心して使えるとあります。

つまり、髪に優しいというわけですね。

事実、ネットで検索すると、いろいろな人がマニックパックは髪を傷めないという書き込みをしています。

ただし、もともとある髪色の上に色を付けるわけですから、マニックパックは通常のヘアカラーよりも染めにくいのが事実です。

それを裏付けるように、公式ホームページには「マニックパックはブリーチ後にご使用いただいたほうがキレイに発色しやすい」とあります。

つまり、色を抜かなければ、きれいに発色しづらいということですね。

ヘアカラーが髪を傷める大きな原因は、このブリーチにあります。

ですから、ブリーチしなければきれいに発色しないのであれば、きれいに染めようと思えば、ブリーチが必要。

結局、髪を傷めるということです。

おしゃれは、自己責任。長所も短所も知った上で、使うことをお勧めします。