oseti

写真拡大 (全2枚)

いよいよ師走入りし、新たな年を迎えるための準備の季節となった。年末年始の過ごし方についてぼんやりと考えをめぐらせている人も多いのでは? 400年の歴史を誇り、「京都の台所」と言われる錦市場は、年末ともなれば歳末の売り出しで各地から大勢の人が訪れて大賑わい。京野菜、京漬物、鮮魚、乾物、干物など、京の食文化を受け継ぐ店々が、390メートルに及ぶ通りに約130軒を連ね、歩いてみるだけでも楽しい。 古くから日本の歴史と文化を継承してきた京都で過ごすお正月は、また格別。

そんな京都錦市場に、小さなおばんざいのお店として1931年に創業したのが「野村佃煮」。「家庭の味」を軸に、京都の四季を伝えるおばんざいを日持ちのする当座煮にして販売するなどし、瞬く間に評判を得ていった。そもそも、惣菜を作って販売することは、当時としては先進的な試みでもあった。代表商品である京都味の佃煮「ちりめん山椒」や「舞扇」をはじめとする佃煮やおばんざいは、80年の時を経た今も、変わることのない味わいを家庭に届けている。

右:人気商品の「ちりめん山椒」2,700円税込。

お正月には、おせち料理も登場する。実は、1967年に日本初の真空おせちセットを開発し、宅配おせちをスタートしたのも野村佃煮なのだという。自社工場で昔ながらの手作りで丁寧に作られるおせちは、京都のメーカーならではの京由来の食材をふんだんに使用している。京都産 西京味噌、水尾産のゆず、丹波産 大黒 本しめじ、丹波産 黒豆、そして山城産 たけのこなどなど、いずれも京独自の食文化を支える素材ばかりだ。

2016年のおせちのメイン商品は「京都 萬松洞」(税込み19,440円)。ロブスター、あわび、ローストビーフ、かに爪など豪華食材も詰められた全33品3段構成となっている。その他、シンプルな1段から大人数をもてなす4段まで、幅広いラインナップが揃う。錦市場にはいけずとも、自宅でお取り寄せして、京都の食材と味わいで彩られたおせち料理を楽しんでみてはいかがだろうか。

■お問い合わせ先:株式会社 野村佃煮
Tel:0774-43-0123
http://www.nomuratsukudani.com/
オンラインショップ http://www.kyotsukudani.com/