みなさんは美容室で髪型を注文するときに“どんな風”にオーダーしていますか? せっかく、キレイになろうと思って行った美容室で、思い通りの髪型にならず失敗した経験がある大人女子は意外と多いのではないでしょうか。

その“失敗ヘア”の原因は、実は何気なく言っている“オーダーの仕方”にあるかもしれません。

そこで今回は美容師である著者が、美容師視点で“これ”を言うと失敗してしまうオーダーNGワードをご紹介します。

■アナタも言ったことがある!? 「失敗の原因」になるオーダーNGワード4つ

(1)「お任せで」

かなり失敗しやすい言葉です。何度も通っていたとしても、あなたと美容師の間では必ず“イメージのギャップ”があります。たまたまイメージが合う場合もありますが、宝くじに当たるくらいの確率でしょう。

なりたい髪型のイメージが湧かない場合は、普段気になって髪のクセや、“やって欲しくない髪型”などを先に伝えましょう。

(2)「薄くしてください」

意外かもしれませんが、これも失敗ワード。髪のボリュームや広がりが気になって“梳いて”薄くすればボリュームが抑えられると思いがちですが、過度に梳きすぎると反対にボリュームが出てしまう恐れもあります。

“髪を梳く”というのは髪の束のなかで、長さにばらつきを出して髪の束の量を減らします。ですので、梳いて薄くしすぎてしまうと、元の髪の長さに戻すのには時間がかかるので、気をつけたいワードなのです。

(3)「○○のCMにでている女優さんのようにカット」

CMを見て、「この女優さんのような髪型をしてみたい!」と一度は思ったことがある人は多いのでは?

美容師の歴やスキルにもよりますが、CMの女優さんのようにカットは技術的には可能です。ですが、カツラをかぶると違和感があるのと同じように似合わなかったりイメージと違っていたりする可能性がかなり高いです。それは、顔の形や髪のカラーも関係してきます。

この解消法としては、その髪型の“好きなところ”を伝えてみてください。同じ髪型ではなくあなたに似あう髪型を探してみましょう。

(4)「○センチカットしたい」

例えば「5センチ切りたい」とオーダーしていても正確な1センチの感覚が異なるとあなたがイメージしているよりも長かったり短すぎたりしてしまいます。

“○センチ切りたい”とオーダーする方の中には過去に切られすぎた経験はありませんか? 美容師は“センチ”より“あごくらい”や“耳が出ないくらい”などの伝え方の方が伝わるのです。失敗した経験がある方は“言い方”を変えてみてくださいね。

本来でしたら、カウンセリングで確認することなのですが“失敗が無くならない”のは事実です。筆者を含め、美容師はみんな美容室帰りには“最高の気分”で帰っていただきたいと思っています。

“思い違い”の失敗がなくなるように上記ワードを参考にして素敵なヘアスタイルを手に入れてくださいね。

【著者略歴】

小泉順一朗・・・ 美容師。都内美容室勤務を経験後、22歳で40年の歴史を持つ美容室を引き継ぎ『Total beauty kawada 川田美容室』を設立。数々のコンテストで県優勝、全日本選手権では入賞経験をもち、現在も全国を飛び回り日々レベルアップに務めている。お 客様が美容室・ヘアスタイルが楽しくなるサロン作りをコンセプトとしており、ブログ・LINEなどでも日々のケアなどを発信、アフターフォーローにも務め ている。