妊娠中に妊娠?数百万分の1の確率で起こる「過剰受胎」
妊娠しているのに「妊娠」ってどういうこと?
通常、女性は「妊娠」すると同時に生理が止まるのと同じように、ホルモン分泌にも大きな変化が。つまり、女性の生殖機能は一時停止するので「妊娠」はできないはずなのです。しかし、妊娠中に妊娠するケースもまれにあるそう。
superfetation(過剰受胎)と呼ばれるこの現象は「重複妊娠」とも呼ばれており、数百万分の一の確率で起こるとされているとてもまれなケース。妊娠が発覚した数週間後に「受精卵」が女性の子宮内で作られることから起こるそう。
「妊娠中に妊娠は不可能だ」という概念が頭にあるからか、双子だと勘違いされてしまう場合がほとんどだそうで、2人の胎児の発育スピードが違うと気がついた時に、初めて双子ではないことに気がつくそう。
その時点で、赤ちゃんの出産法や母体の健康などについて医師らは考え始めるわけですが、なにせ前例の少ないケース。頭を抱える医師が多いのも無理はありません。
ここで女性なら気になってしまう「出産」のこと。
実際に「妊娠中に妊娠した」女性たちは、タイミングをキチンと考えたうえで帝王切開をする場合がほとんどだそうですが、一人目を出産した三週間後にもう一度出産をする女性もいるそう。
同じ月に二度も出産なんて、考えただけで大変ですよね。もちろん、二人目の赤ちゃんの成長のタイミングや、母親の体力が重要となるから、リスクはその分高くなってしまいます。二番目の赤ちゃんが命を落としてしまう悲しいケースも、過去にはあったそう。
とても難しい「重複妊娠・出産」だけれど、現代の医療の力で守ることのできる命。「双子っぽい兄弟」なんて、不思議な話ですね!
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
参考:Getting pregnant when you’re already pregnant
http://www.babycenter.com/0_strange-but-true-getting-pregnant-when-youre-already-pregnan_10364946.bc