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本年度ゴールデングローブ賞最優秀長編アニメーション部門に輝いた自身にとって初の3Dアニメーションとなる『タンタンの冒険／ユニコーン号の秘密』に続き、第一次世界大戦を舞台にした感動巨編『戦火の馬』もまもなく公開される映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグ（Steven Spielberg）が、今度は旧約聖書を題材にした歴史超大作に挑む予定だと報じられた。

スピルバーグがまもなくスタジオ側と監督の契約を結ぶとされているこの映画は、大きな危険を顧みずユダヤの民を率いてエジプトを脱出したと旧約聖書の「出エジプト記」で語られている、古代イスラエルの民族指導者モーゼ（Moses）の苦難と生涯を題材にしたもので、真実味あふれる闘士の物語として描くべくスピルバーグに白羽の矢が立った。

ある内部情報筋は映画情報サイトDeadlineに、「『ブレイブハート』を彷彿とさせるタッチで描くこの映画は、ナイル河に流されたのち王族に拾われ、成長し軍隊を率いて旅路を進む中、神から十戒を授けられるまでのモーゼの生涯を劇的に紡ぎ出す」と内容を語っている。製作を手掛けるワーナー・ブラザーズはこの映画を『プライベート・ライアン』のような戦争ドラマに仕立てる意図のもと、スピルバーグを監督に起用することに踏み切ったと言う。ユダヤ人の歴史にまつわる重要かつ繊細なテーマをアカデミー賞受賞の名作『シンドラーのリスト』で豊かに描き切った実績をもつスピルバーグだけに、今回の挑戦にも期待が高まる。

別の情報筋によると「いままで豪華絢爛な歴史大作として映画化されてきたモーゼの物語と違い、この作品はモーゼを勇敢な戦士として描く」とのこと。同映画はダン・リン（Dan Lin）製作のもと、スチュアート・ヘーゼルダイン（Stuart Hazeldine）とマイケル・グリーン（Michael Green）が共同で脚本を手掛けることになっている。


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