今の若い世代が求める“理想の先輩”とは? 好かれる先輩になる4つの方法
今回のお仕事ハックは「好かれる先輩になるコツが知りたい」とのお悩みについて、コラムにストのヨダエリさんがアドバイス。
20代前半の後輩から好かれるためにはどうすればいい?
最近後輩が増えてきて、後輩に仕事を教える機会も増えました。これから一緒に仕事をしていくうえで後輩とはいい関係性を築いておきたいと思うのですが、今の20代前半の子にどんな先輩が刺さるのか分からなく悩んでいます……。
(30代/営業職)
ロックバンドUVERworldの曲にこんな歌詞があります。
“太古の壁画にもこう記されていた 最近の若者はなってない”
聴いた瞬間、思わず笑ってしまいました。その後、しみじみと納得。いつの時代も自分より年下の世代に違和感を覚えるのは同じなのかもなぁ、と。
あなたも、「なってない」とまでは思っていないかもしれませんが、今の20代前半との接し方に戸惑っている様子。
その気持ちは分かります。おそらくほとんどの人が、世代間ギャップというものを感じたことがあるはず。
特に、一緒に仕事をしていると感じる機会が生じやすくなるものだと思います。なぜなら、仕事のコミュニケーションは何かしらの期待と目的を持って成されているため、期待通りのリアクションがなかったり目的が達成されなかったりすると、驚きや落胆を感じやすくなるからです。
ある意味、恋愛のコミュニケーションにも通ずるものがあるかもしれません。好きな人とのやりとりでは誰もが一喜一憂しやすくなりますよね。それって、あらかじめ自分の中に期待と目的があるからなので。
だからといって、「期待をするな」「目的を持つな」ということではありません。ただ、「期待しすぎ」「目的にとらわれすぎ」は禁物。「好かれたい」よりも「好かれたらラッキー」くらいに思っておくのがいいかもしれません。
その上で、“具体的にどうすれば良い関係を築けるか”ですが。
まずは、自分の仕事をきっちりやる! どんなに優しくて面倒見がよくても、自分の仕事ができていないと、そもそも話を信頼してもらうのが難しくなってしまいます。
その上で、今の20代に多く見られる傾向を頭の隅に置いて接していく。例えば、今の若い世代は「叱るとすぐすねる・へこむ」と言われており、私の周りでも事例を多く耳にします。もちろんすべての人に当てはまるわけではないですが、「褒めて伸ばす」を心がけるのをおすすめします。
間違いを指摘する時も、その前と後に、良いところを褒める! 「前よりよくなってるよ」「ここは丁寧でいいね」といった具合に。
また、上下関係にとらわれない世代なので、一緒に盛り上がる瞬間も大切。例えば、お互いに同じアイドルグループが好きだと分かると、一気に壁がなくなることってありますよね(笑)。そういうきっかけを探すために、一緒にランチに行った時などに趣味や好きなものを聞いてみるといいですね。
あとは、できる範囲で、その子に目を配ってあげること。「この人は自分のことをよく見てくれている」と感じると、自然と相手を好ましく感じるもの。「あなたのこういうところが良いところ」と言える先輩になれば、好かれようと思わなくても自然と好かれると思いますよ!
Point.
・まずは自分の仕事をしっかりやろう
・「好かれたらラッキー」くらいのフラットなスタンスがベター
・「褒めて伸ばす」「一緒に盛り上がる」は今の世代に特に有効
・なるべく目を配ってあげて、後輩の長所を語れる先輩になろう
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)