来年2月頃の「GoToトラベル」再開も検討され、少しずつ国内旅行は解禁ムードに。じゃあ次は…と、海外でのバカンスを夢見ている人も多いのではないでしょうか。海外旅行先でのトラブルといえば言語の壁や迷子、そして「トイレ問題」。今回は、トイレの場所の聞き方やチップの渡し方、ちょっぴりユニークなトイレを意味するフレーズについてご紹介します。

日本のトイレは世界一?海外でトイレを探すのは困難

日本ではコンビニなどのトイレを無料で借りられることが多いですが、トイレを探すこと自体が難しい国も多いもの。レストラン内には併設されていますが、トイレだけ借りるのは難しいでしょう。

また、商業施設にもトイレはありますが、不衛生な環境だったりトイレットペーパーが無かったりするトラブルも…。日本のトイレ事情がいかに優れているかがわかりますね。

It’s hard to find a clean restroom.
(きれいなトイレを見つけるのは難しい)

きれいで機能的、そして無料。これが日本のトイレは世界一と言われる理由です。

トイレはどこですか?

土地勘のない海外では、誰かにトイレの場所を尋ねる機会も多いはず。日本では“トイレ=toilet(トイレット)”と思われていますが、実はアメリカにおいては便器自体を意味するフレーズとして使われています。「トイレはどこですか?」と聞くときは、以下のフレーズを使いましょう。

Where is the restroom/bathroom/washroom?
(トイレはどこですか?)

もしも食事中にトイレに行きたくなったときは、間接的な表現を選ぶのがベター。「I go to wash my hands.(手を洗ってきます)」などと伝えて席を立つとスマートですね。

トイレを意味するちょっと変わった表現

トイレを意味するフレーズのなかには、クスっと笑ってしまうユニークなものも。代表的な例が、トイレの発明者から名づけられた「John(ジョン)」です。そのほかにも、「loo(ルー)」や「Mrs.Chant(ミセスチャント)」などもトイレを表すフレーズとして用いられています。

He’s at the john.(彼はトイレにいます)

会話の途中に突然「john」や「Mrs.Chant」などが現れると混乱してしまいそうですが、前もって知っておけば安心ですね。

★キーワード
John:トイレ

チップが必要なトイレや清掃員が常駐しているトイレも

海外では、無料のトイレにもチップ用の皿やチップを回収する人が配置されているケースも。このような人々は「restroom attendant」と呼ばれ、利用者が手を洗ったときにペーパーを配ってくれたりします。

チップは清掃やサービスへの対価。基本的には気持ちよく支払うようにしましょう 。

彼らへのチップの料金は、一般的に数十円から数百円ほど。レストラン内のトイレに配置されていることもあるため、席を立つときには念のため財布を持っておくと安心ですね。

また、高級ショッピングセンターやレストランには、チップ不要の「restroom attendant」が常駐していることも。常にトイレをパーフェクトな状態にするため、誰かがトイレを利用したらすかさず入って清掃をしてくれます。

★キーワード
Restroom attendant:トイレに常駐してサービスを行う人

「トイレが流れない」を英語で言うと?

「トイレを流す」の“流す”は、英語で「flush」。万が一トイレが流れなかった場合には、次の利用者や先ほどご紹介したrestroom attendantに「This toilet won’t flush. (トイレが流れない)」と伝えましょう。

海外におけるトイレの経験がトラウマになる人も…

海外ではトイレにまつわるトラブルに見舞われがち。実際に、筆者のまわりにも「海外で電車に乗車中、一駅間が長すぎて途中で漏れそうに…」「ヨーロッパの観光地でトイレを探したものの、どこに聞いてもNGと断られた」など、現地で慌てた経験をもつ知人も多いんですよ。

海外旅行の際は、あらかじめトイレを使えそうな場所をチェックしておくと安心ですね。

文/山根ゆずか