スマホに集中してついやっちゃう「猫背」…寿命を縮める可能性がある!?

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あなたは、ケータイやスマホに夢中になっている時の“自分の姿勢”を意識したことはありますか? ついつい猫背になっているその姿……。もしこの“猫背”が寿命を縮める可能性があるだとしたら……。そんな研究結果があるのです。

『全米カイロプラクティック協会(UCA)』によると、「前かがみ(頭を前に垂らし、肩が前に出て背中が丸まった状態)」を長く続けると、年を取ってから「脊柱後弯症(hyperkyphosis)」になりやすくなると警鐘をならしています。なぜならば、年を取った脊柱後弯症の人は、肥満の人と同じくらいの死亡リスクになるということがわかったからなのです。

 

■「1日21件以上のメールを打つ」これは多い? 少ない?

では具体的に、わたしたちはスマホを触っている時に、どのくらい“猫背”になっているのでしょう?

UCAによると、スウェーデンの筋骨格リサーチセンターが、「携帯メールを打つときに人は頭を10度以上前に傾ける。」「メールをたくさん打つ人ほど首や肩の痛みが酷い。」という調査結果を出しているとのこと。また、アメリカの『テンプル大学』が138人の学生を対象に行った調査でも、携帯メールと首や肩の痛みに関連性があるという結果が出ています。

ただし、影響があったのは1日21件以上のメールを打つ男性だけでした。これを多いと見るか、少ないと見るかは、あなたの普段のスマホの使い方によるといったところでしょうか。

 

■長時間同じ体勢をとることで起きる「テキストネック」が増加中!

また、長時間同じ姿勢をとることで、首や肩の凝りや、頭痛を訴える、「テキストネック」と呼ばれる症状が増えてきており、21世紀症候群として知られています。まさに、ケータイ世代とSNS世代による症状だと言えますね。

「ケータイやスマホをいじる体勢」が若死の直接的な原因になるという証拠は、まだありません。しかし、姿勢の悪さが色々な諸症状を引き起こしているのもまた事実。

心当たりがある人は、「テキストメールに頼り切らずに、直接人と会ってコミュニケーションをとる」、「こまめに休憩をとり、適度な運動を行う」、「首に負担のかからない姿勢をとる」など、予防策を取ることが必要かもしれませんね。