「お母さんが洗濯してくれないんだ」「えっ」【同級生のSOS】に気づいた小学生!友情で救われた物語
虐待やネグレクトで命を落とした子どもたちの報道を目にすると、とても心が痛みますよね。それは大人だけでなく、子どもたちにとっても同じこと。今回は筆者の先輩ママの娘ちゃんが、同級生の男の子の家庭環境の異変に気づいたエピソードをご紹介します。
体臭がきつく不潔な同級生Kくん
当時小学校5年生だった娘Uちゃん。
クラスには同級生の女子たちに特に嫌われていたKくんという男の子がいました。
彼はとても体臭がきつく、服装もキレイとは言えません。
女子たちからも「隣の席になったらマジで最悪~!」と言われ避けられていました。
なので、席替えでUちゃんが彼の隣になった時は、とても落ち込んでいました。
劣悪な家庭環境で育っていた
授業での交流の時間を通して、Uちゃんは彼が優しくて良い子だと気づきます。
仲良くなったある日、Uちゃんは「なんでいつも同じ服着てるの?」と聞いてみました。
すると彼は、困ったように「お母さんが洗濯してくれないから」と小さな声で教えてくれました。
びっくりしたUちゃんは「えっ? お母さん仕事忙しいんだ」と言うと、Kくんは「彼氏のところに住んでて、あんまり帰ってこない」と家庭の事情を話してくれたのです。
「ネグレクト」に気づいたUちゃん
そして、実はお風呂にもあまり入っていないとのこと。
お母さんが彼氏の家に行く時は、妹の世話をしていることなどをポロッと教えてくれました。
Uちゃんは心の中で『もしかして、テレビでよく見るネグレクトってやつじゃない?』と思い、お母さんに相談。
その後、担任の先生にもKくんの話した内容を伝えました。
虐待かも? と思ったら、すぐに相談窓口へ
先生たちはすぐに対応し、Kくんと妹は保護されました。
そして祖父母がKくん兄妹を引き取り、一緒に暮らすようになりました。
家庭は周りの目が届きにくいので、子どもたちが危険な状況に置かれていても気づかれにくいです。
もし、虐待やネグレクトかも? と感じたら、ためらわず相談窓口に問い合わせましょう。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。