「あの粉だけ欲しい!」ハッピーターンの粉人気と、粉の正体を亀田製菓に聞いてみた
![ふと気づいた「あの粉 当たる」の文字…](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/b/0/b023f_1343_44b888d8_fb351c90-m.jpg)
ハッピーターンにまぶされた“粉だけ”が、抽選で当たるらしいのです。
粉だけ? もらって舐めるのか? ネットで調べてみたら、2023年にも粉だけが当たるキャンペーンがあって話題になり、今回は2回目だそう。
“あの粉”ってそんなに人気なの? そこで、亀田製菓に「ハッピーパウダー」(と呼ぶらしい)の秘密を聞いてみました。
今回の「ハッピーターン 幸福の日 粉うま祭りキャンペーン」は、抽選で1888名に「ハッピーターン」や「ハッピーターン スパイス」の“粉だけ”などが当たる……というものです。いったいなぜ、おせんべい本体でなく「粉でいこう!」と思いついたのでしょうか?
「以前から『ハッピーターンの粉だけ食べたい』というご意見をSNSやお客様の問い合わせで多くいただいており、コンビニエンスストア限定の『パウダー250% ハッピーターン』も長らくご愛顧いただいています。そこで『みんなハッピーパウダーを好きなだけ食べたいのだな』と思い、需要があると判断しました。
ハッピーターンは米菓の中でも30〜40代のお客様からの支持が極めて高いブランドなので、同様に、おいしさの源泉である粉もファミリー層の大人から子どもまで、幅広い層から人気があるのだと捉えています」(亀田製菓、ハッピーターンのマーケティング担当・渡辺暁さん、以下同)
粉が人気になるなんて亀田製菓としてはまさかの展開だと思いますが、ハッピーパウダーのファンは以前から一定数いて、その需要に気づいたわけですね。
◆いつの間にかスパイスも出ていた
「ハッピーターン スパイス」の存在は、今回初めて知りました。
「ハッピーターンを、ファミリー層だけでなく、大人が自分のために食べるブランドにしたいと考えていました。そこで2023年3月から、大人がハマる『ハッピーターン スパイス』を発売するとともに、 “手が止まらないおいしさ”の理由となっている“粉”を訴求することで、大人の方にも『自分向けのブランドである』と感じていただきたいと思っています」
粉だけが当たるキャンペーンは2023年5月に初開催され、今年で2回目。昨年の開催時は、公式Xで発信した『“粉だけ”が当たる』という投稿が2.7万いいね!を獲得し、大きな話題になったそうです。
「SNSでは『ついに出たか』『無性に欲しい』といった声を多数いただき、キャンペーン自体も大好評。そのため、今年も開催することになったのです」
◆粉を何にかければ美味しいか?
ただ、あの粉がハッピーターン以外にかかっているところは、なかなか想像できません。どうやって食べるのがいいのでしょうか。
「甘じょっぱい味わいが特徴のハッピーパウダーは、枝豆や卵サンドにかけたり、ホットミルクに混ぜてポタージュスープ風にしたりして楽しむのがおすすめです。8種のスパイスがやみつきになるハッピースパイスは、フライドポテトやピザ、お好み焼きにかけるとおいしいですよ」
◆あの粉はいったい何でできている?
ハッピーターンは何度も食べているのに、改めて粉に興味がわいてきました。そもそもハッピーパウダーは何の味で、どのようにしてできているのでしょうか。
「ハッピーパウダーのレシピは、社内でも限られた者しか知らない門外不出のレシピですので、詳細はお答えできないんです……。砂糖、塩、旨味のもととなるアミノ酸をベースに作っています、とだけ言わせていただきます。
実は、1976年の発売以来、これまでマイナーチェンジを繰り返しているんです。ハッピーターンならではの甘じょっぱい味わいは大切に守りながらも、味のバランスはお客様の嗜好の変化に合わせて少しずつ変化させています」
公式サイトを見ると、過去には「トマトバジル味」「ハニーマスタード味」「レアチーズケーキ味」「マンゴー味」など、いろいろなハッピーターンもありました。粉を変えれば味が変わる――これからの粉の進化が楽しみです。
<取材・文/三浦椿 写真/編集部撮影、亀田製菓>
【三浦 椿】
漫画やドラマ、アイドル、YouTuberなどの分析・考察が大好きなエンタメ系ライター