膣のゆるみは女性なら誰もが気になることですよね。今回は、膣のゆるみの原因について、TCB 東京中央美容外科 西鉄福岡天神駅前院 院長の北村可恋先生に伺いました。

膣のゆるみの原因を教えてください。

「膣がゆるく感じてしまうときは、膣の中で3つの変化が生じて起こると考えられています。まず1つ目が膣内が伸展によって引き伸ばされ、元の状態に戻れなくなってしまうという状態です。こちらの主な原因は出産です。産後ある程度は元に戻りますが、完全に元に戻ることはありません。また出産の回数が多くなるほど膣内はより広がります。2つ目に膣を作る壁が薄くなってしまう状態です。膣の壁は若い頃はふかふかで厚みもあります。しかしお肌と同じで、加齢によってコラーゲンが減少し弾力が失われていきます。すると膣の壁は薄く硬くなってしまうので、膣が緩いと感じてしまいます。最後が膣圧の低下です。膣を引き締める力は、周囲にある筋肉の力によりますが、加齢や出産、運動不足が原因で筋力が低下すると、膣を引き締める力が衰えてしまい膣圧の低下につながります」

性交渉が多いとゆるくなるという都市伝説は本当でしょうか?

「性交渉をたくさんすることによって、膣内が大きくなり緩くなってしまうという誤解がありますが、これは正しくありません。逆に、性交中に膣を収縮させる筋肉の使用によって、膣の筋力が強化されることがあります。ただし、潤滑剤を使用しない場合や、膣が充分に潤っていない状態で性交渉を行った場合、性交中の摩擦が膣の粘膜を傷つけ、繰り返されると膣壁が硬くなってしまう危険性があります。つまり性交渉自体は膣を引き締めることも可能ですが、適切な方法で行うことが大切です」

膣のゆるみの対策を教えてください

「まずはご自身でできる体操をご紹介します。ケーゲル体操という骨盤底筋を引き締める体操がおすすめです。仰向けになった状態で両膝を軽く曲げ、手は床に置いた状態でお尻を浮かせます。このとき、肛門、尿道、膣全体を引き上げる意識を持ちながら10秒間浮かせます。10秒経ったら力を抜きこれを10回繰り返します。これを1セットと数え、1日に2〜3セットを目安に試してみましょう。また、適度な運動も筋力の低下を予防してくれるので、効果的です。膣のゆるみに対して、医療機関での治療も行われております。お顔を引き締めるためによく使用されるHIFUですが、膣版のHIFUとしてウルトラヴェラという機械があります。こちらは超音波を利用し、膣の幅広い層へのタイトニングが可能です。表面を傷つけないためダウンタイムがほとんどありません。その他に膣へヒアルロン酸を注入し膣内を狭くしたり、膣を切開・縫合して行う膣縮小手術もあります。膣のゆるみが気になる場合は、産婦人科医や取り扱いのある医療機関の専門家に一度相談してみましょう」

教えてくれたのは

TCB 東京中央美容外科 西鉄福岡天神駅前院 院長 北村可恋医師

TCB東京中央美容外科 西鉄福岡天神駅前院院長として、数多くの施術を担当。高いデザイン力から特に二重整形と小顔整形で指名が多い。美容医療に関してはもちろん、より傷が目立ちにくい縫合技術や黄金比を用いた総合的にバランスの良い美容など幅広い知識を有し、患者様それぞれに適した治療プランを提供している。

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