ル・ルージュプレシュー

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資生堂のグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(Clé de Peau Beauté)」が、ラグジュアリールージュ「ル・ルージュプレシュー」(全6色 各税込1万3200円、リフィル同9900円)を4月21日に発売する。

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 ル・ルージュプレシューは、ブランド誕生から約10年後の1993年に発売した「ル・ルージュ」に敬意を払い、クレ・ド・ポー ボーテが持つ美とサイエンスの融合を体現したアイテムとして提案。開発は2017年ごろから着手し、商品化までに7年を費やした。

 ダイヤモンドとゴールドの輝きから着想した独自の「ジェムカラーピグメント」を採用。宝石のように贅沢で濃密な色とまばゆい輝きを叶えた。独自成分「プレシャスラケシスコンプレックス」を、初めて口紅に配合。うるおいが長時間持続し、ふっくら弾むような理想の唇に導く。また、スキンケアとメイクアップ効果を叶えるリップエンパワリング処方により、唇のあらゆる動きに寄り添い、しなやかに密着し、時間がたっても色あせず、美しい仕上がりが持続する。

 6色を揃えるカラーは、「Power of Amulet Gems」をテーマに、まとう人に自信を与え輝かせるジュエリーから着想。輝く宝石を想わせるファセットカットデザインを施した紅先と天然ローズオイルなどを調香した香りも特徴だ。

 クリエイティブを担うクレ・ド・ポー ボーテのグローバル・カラーディレクター ベンジャミン・パッキー(Benjamin Puckey)氏は、ひと塗りで肌の印象までも美しく、表情の輝きを引き出すリップの開発にこだわった。「リップは数あるメイク製品の中でも、一瞬の仕草で一気に印象を変えるパワフルなアイテム。だからこそ、ただ美しいだけのリップではなく、肌や表情にまで輝きを与えてくれるような至高のリップを作ろうと思いました。特にこのリップはプレシャスなラインとして生み出す必要があり、リップ1本に、ストーリーをどのように落とし込むかが重要でした」と製作を振り返る。リップの開発には、「ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」や「デヴィッド・ヤーマン(David Yurman)」などのハイジュエリーブランド、そのほかラグジュアリーブランドのメイクアップクリエイティブを多数手掛け、ファッションシーンでのセレブリティのメイクでグローバルのシーンで活躍するパッキー氏の経験が活かされている。

 インスピレーションとなったジェムストーン(原石・貴石)の輝きと色彩に魅了され、リップにどう落とし込むか奮闘した。「特定のひとつではなく、エメラルド、ダイヤモンド、レッドダイヤなどさまざまなジェムストーンを参考にしました。ブラウンやレッド、ソフトピンク、ディープレッドなど、色のファミリーに分類してジェムストーンの色味や輝きを研究したのです」。また、6つの厳選したシェードにもこだわった。「豊富なカラーバリエーションを展開するブランドが多い中で、厳選した6色を出すことは珍しいかもしれませんが、大胆なルックを叶えるものから、繊細なニュアンスを演出してくれるものまで、どれも心を踊らせるような自信作です。気品をまとうかのような『1 Tender Red Emerald』は、肌のトーンになじむ美しい赤で、レッドリップに挑戦するのにぴったり。『6 Joyous Topas』は薄くエレガントになじませてもいいし、重ね塗りではっきりと発色させてクラシカルに仕上げることもできるお気に入りのカラーです」と語った。さらに、新作を使ったトレンドのリップメイクも提案。「直接唇の中心に重ね塗りしてから、薬指で周辺をなじませるようにぼかしていくと、ナチュラルにリップのボリューム感を出せます。メイクアップ効果だけではなく、スキンケアサイエンスの力でふっくらとした唇に導くことができるので、テクニックレスで立体感のあるリップメイクが叶います。次回のファッションウィークで、セレブリティたちに新作リップを使ってメイクをするのが楽しみです」。

 クレ・ド・ポー ボーテグループ ブランドマネージャーの萩原里実氏は、「私たちが大切にしている『スキンラグジュアリー』をメイクアップでも体感いただき、単なるリップにとどまらない、心をときめかせ、自信を与え、お守りのようにエンパワメントしてくれる製品を生み出すためには、あらゆる点で高い技術やクリエイティビティが必要」と語る。また「300回以上もの試作を重ねてたどり着いた新リップは開発途中にコロナ禍となり、市場ニーズを捉え、まずはアイシャドウ(オンブルクルールクアドリ)から発売しました。今年満を持して新リップを展開します」と意気込み、ラグジュアリーなブランドポジションをけん引する新たな柱として、訴求していく。

 現在リップカテゴリーでは「ルージュクレーム」や「ルージュアレーブル」シリーズといった幅広いバリエーションで展開。売上全体では約1割にとどまる。新作リップの発売で「メイクアップにもサイエンスを反映したブランド」およびラグジュアリーな「憧れブランド」のイメージの醸成を狙う。

 一方で、若年層を含む新客獲得にも継続的に注力。2023年12月期の売上は前年比2%増の微増となったが、日本市場では10%台半ばの成長で、グループをけん引した。ベースメイクや美容液、アイシャドウなどを入り口に、幅広い年齢の新客を獲得したという。新作リップの発表に合わせ、日本向けのTikTokアカウントを新設。デジタルネイティブな世代への訴求も強めていく。

■クレ・ド・ポー ボーテ:公式オンラインサイト