「バーバリー」が刷新 ダニエル・リーが就任して初のコレクションをロンドンで発表
ショーの舞台となったのは、ロンドン南部のケニントン・パーク。19世紀末から20世紀初頭のバーバリーのテントから着想を得たという三角屋根の仮設テントが建てられ、座席にはブランケットと湯たんぽが用意された。ファーストルックは、襟元にフェイクファーをあしらったトレンチコートにラバーレインブーツ。湯たんぽはクラッチのように小脇に抱えられていた。
イングランド北部で育ち、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズで修士号を修めたダニエルにとって「英国らしさ」というのは大きなコンセプトの一つのよう。イエローやマゼンタといった鮮やかなカラーで彩られたチェック柄、イングリッシュローズのモチーフ、タータン風のプリーツキルト、アーガイルセーターといった英国の要素がモダンにミックスされている。再解釈されたブランドのエンブレム「馬上の騎士(Equestrian Knight Design)」に使われたエレクトリックブルーが、これからのシグネチャーカラーとなりそうだ。
ダニエルが手掛けたキャンペーンの第1弾において、「プローサム(Prorsum)」の文字がエンブレムで復活したことも話題となったが、そのラテン語の意味通り、ブランドの“前進”を強く印象付けるコレクションとなった。
会場にはブランドアンバサダーの池田エライザをはじめ、タイの人気俳優ブライトことワチラウィット・チワアリー(Vachirawit Chiva-aree)、女優のチョン・ジヒョン(Jun Ji Hyun)、韓国サッカー界のスターであるソン・フンミン(Son Heung-min)、ロージー・ハンティントン・ホワイトリー(Rosie Huntington Whiteley)と夫のジェイソン・ステイサム(Jason Statham)など多くのセレブリティが駆けつけ、ブランドの新たな門出を祝福した。