「チャーシューメロンパン

そんな不思議な名前のパンが2022年5月31日朝、ツイッターでトレンド入りしました。甘い菓子パンと、しょっぱいチャーシューを組み合わせたパン......?

SNS上でも、「どんな味なんだろう」「実在することにびっくり」「食べてみたい」など、気になるという人が続出しています。

いったいどんな味なのか、興味をもった東京バーゲンマニアの記者も、実際に探して食べてみました。

生地はさっくさく

トレンド入りしたきっかけは、5月31日に人気キャラクター「ちいかわ」の公式ツイッターに投稿された漫画です。この日は、ちいかわたちがチャーシュー入りのメロンパンを食べる内容でした。

チャーシューメロンパンは、香港の点心のひとつで、ここ数年では日本の「横浜中華街」などでも販売されています。

記者が今回訪れたのは、香港の点心専門店「添好運 (Tim Ho Wan /ティム・ホー・ワン)」です。

手軽に一流の味を楽しめるレストランとして評判を呼び、2010年にはミシュラン一つ星を獲得した人気店です。日本では、東京・日比谷と新宿の2か所に店舗があります。

ここの看板メニューに、チャーシューメロンパンの愛称で親しまれている「ベイクド チャーシューバオ」という商品があります。

ティム・ホー・ワンの公式サイトには、「世界中にファンがいる代表メニュー」として紹介されていました。

店内でも食べられますが、持ち帰りにも対応しており、今回記者はテイクアウトしました。価格は、3個入りで680円です。

自宅に持ち帰って早速開けてみます。縦長の箱の中に、小さめのベイクドチャーシューバオが3個並んでいました。甘く香ばしい香りがします。

サイズは1個約8cmです。表面は、メロンパンのような、クッキーっぽさのある生地です。オイリーで、手で持った際に油がつきました。

半分に割ってみると、生地は思いのほか薄め。表面にはさっくさくの衣のようなものがついています。

食べてみると、生地はかなりサクサクで柔らかいです。また、甘みも強く、たしかに菓子パンのような懐かしさがあります。

中には、チャーシューがたっぷり詰まった餡が入っています。チャーシュー餡も甘めの味付けで、生地の甘みとけんかせず、しっかりマッチしています。

また、甘いだけでなく、コクやうまみもあり、本格的な点心の味がします。ただ、香辛料っぽさやクセはなく、万人受けしそうな味付けでした。

チャーシューはゴロゴロとしていて、しっかり食感があり、歯応えも楽しめます。

全体的に少しお菓子っぽさを感じました。ご飯というより、おやつや軽食に良いかもしれませんね。

オーブンで焼くと出来立てみたい

そのまま食べてもとってもおいしかったですが、箱に「美味しい食べ方」として、オーブンで焼く調理法が記載されていました。

調理法は簡単で、150〜170度程度で、約5分加熱するだけです。

少し焼くだけで、さらにカリカリ、そしてサックサクに! 軽い食感になり、どんどん食べ進めてしまいます。

中の餡もあったかくなっていて、出来立てみたい。お店で食べている気分になりました。

甘じょっぱい絶妙な味わいに、記者は危うく3個とも一気に食べてしまいそうになりました。

過去にはローソンにもあった

話題の「チャーシューメロンパン」、実は2020年秋ごろに、コンビニエンスストア「ローソン」にも登場していたんですよ。

2020年11月撮影

2020年11月撮影

ローソンの「チャーシューメロンパン」は、ビスケット生地のパンの中に、豚の角煮が入った商品でした。こちらも登場した際には、ネット上で少し注目されていました。

今回ツイッターで改めて「チャーシューメロンパン」が話題になったことで、このローソンの商品を思い出す人も散見されました。

今後もいろんなお店から登場するかもしれませんね。