マッチングアプリに合コン、コリドー街といった歓楽街でのナンパなど…。

令和の時代は、日常生活で知り合うことのない人々との出会いで溢れている。

そこで東カレ読者から「20代男女の恋愛事情」を募集したところ、生々しい体験談が続々と集まった。

その艶やかな日常を、ほんの少し覗いてみよう。




Vol.7 海外進出したい女


名前:レイ(仮名)
年齢:25歳
職業:秘書

年収1,000万円を超えるハイスぺ男子は、この日本に7%弱と言われている。

その中にはもちろん既婚者も含まれているため、恋愛市場に出回る1,000万プレイヤーはさらに少ない。高収入男子を掴まえて結婚まで持ちこむというのは、至難の業だと言えよう。

そんな日本で、若いハイスぺ男子をとっかえひっかえしている女子もいる。

今回登場するレイさんもそのひとり。「東京のハイスペ男子はコミュニティが狭すぎて、終わりが見えてきた」と語る、彼女の恋愛事情とは?

レイさん:私、初めての彼氏が、いわゆる“ハイスぺ男子”だったんです。職業は税理士でしたね。学生時代にとある飲み会で出会って。

彼は当時、大手に勤めていたんですが独立することが確定してました。実際、付き合ってすぐに独立。

顔も普通にカッコよくて。周りの大人たちに「キープしておいたほうがいい」って言われて、とりあえず付き合ってました。

東カレ編集部:とりあえずですか…?

レイさん:当時働いていた、バイト先の年上女性の方たちに言われたんです。

年は10歳くらい離れてたけど、人数も少ないし仲が良くてなんでも喋ってたんですよね。「そんな条件いい男、とりあえずキープしといたほうがいい!!」ってアドバイスされてました。

東カレ編集部:じゃあ、彼のことが本当に好き!という感じではなかったのでしょうか?

レイさん:好きと言うより「顔がタイプだしかっこいい!私、年上の社会人と付き合ってる!」みたいな、ステータスに惚れていた感じのほうが強かったかな。

会うのも月一ぐらいだったし。それに元々、私は好きという感情があまり持てなくて…。

でも最初は、お互いの一目惚れからのスタートだったんですよ!だから初めは「この人と結婚したいかも!」とは思ってました。

東カレ編集部:付き合い始めた頃は、ちゃんと好きだったんですか。

レイさん:当時の彼は結婚適齢期で。私も周りより早く結婚できるし、それはそうなったでラッキーかなって。

それに頭も良く、向上心もあって。この人となら経済的に困ることは絶対ないと、小娘ながら思っていたんです。


彼のステータスに惚れたレイさん。そんな彼女が、ハイスぺ彼氏を手放した理由とは…?


東カレ編集部:一応は結婚を視野に入れたこともあったんですね…なのにどうして、別れてしまったんですか?

レイさん:社会に出て、私の価値観が変わってしまったからですね。

学生の頃は「彼は大きい会社でスゴイ仕事をしているんだな!独立するしかっこいいな!」って思ってました。

だけど社会人になって秘書の仕事を始めてから、海外のお客様を相手にするようになって。自分の世界が広がったら、考え方も変わってしまったんですよね…。

東カレ編集部:彼よりも、もっとスゴイ人を知ってしまったと。

レイさん:それに会うのも月一。連絡は会う時だけ。前までは外でディナーをしてから家だったのに、それもなくなって。彼の家に行くだけになりました。

しかも彼の家には、ほかの女性から貰ったんじゃないかと思わせるモノがあったり。

だから「ほかに付き合ってる人いる?」って聞いたんです。でも彼は“いない”って言うから、20回ぐらい「ホントにいない?」って目を見て問い詰めました。

そしたら彼はキレたりしないし、目も逸らさなかったから、ホントかなって思ったけどなんか信じられなくて。

このままキープし続けてもよかったんですが、運気が下がりそうだったんで別れました。




レイさん:彼と別れた後も、学生時代のつながりで自然にハイスペックな男性と出会う機会がありました。

私が気に入られるのはそこそこお金のあるオトナな経営者の皆さんなんですが、付き合うことはほぼなくって…。

東カレ編集部:どうしてですか?

レイさん:結婚を考えられない人ばかりで。

東カレ編集部:ハイスぺなのに、ですか?

レイさん:お金はあるけど、結婚したら苦労するだろうな〜って思う人が多くて。

女遊びが絶対治らなさそうな人とか、離婚経験が2度あって、お子さんもいらっしゃる方とか。年上なのに闇が深くって、固定観念がありすぎる人もいましたね。

あとはやたらとプライドが高い人とか、子どもっぽくて結婚までに時間かかりそうな人。

こういう「付き合いたいとまではいかないけれど…」って人とはたくさん出会いました。

東カレ編集部:当時出会った男性の中で、印象に残っている人はいますか?


まだまだ続く、レイさんの武勇伝


レイさん:以前、某外科医の方とデートしていたことがあって。彼とは外車のスポーツカーに乗せてもらって、船で飲むっていう非日常体験をさせてもらいました。

…たぶん同じ経験したことある女の子、たくさんいるんじゃないかな?(笑)

そしてその後、別の機会に出会った男性が彼のクリニックの後輩だったんです。彼の先輩と知り合いだってことが発覚したら、何を勘違いしたのか急にグイグイ来て…キスはしましたがそれ以上はしていません。

東カレ編集部:有名人と知り合うことも多いんですか?

レイさん:う〜ん…お笑い芸人とか、若手経営者とか。でも東京のハイスペ男子は横のつながりが強いから、これ以上彼らと遊ぶのは危険かな〜という気がしてきました。

例えば、ひとりのハイスぺ男子と出会ってFacebook検索をかけると、初彼氏だった税理士の友達だったり、これまで会ったことある人が友達リストにいるんです。

こんな具合で、大体つるんでる人達は似たり寄ったりなのだなぁと。初彼ループから抜け出したいのになかなか難しいですね。もう、海外進出しようかなと思わされます。

東カレ編集部:海外進出ですか?

レイさん:とにかくキャリアを積みたくて。あわよくば海外のハイスペ男性と結婚も。

そのためにも、とりあえず今の会社を最低5年は続けようと決めてます。VIPな外国人のお客様とのコネクションを作りたくて。

あとは保険をかけて、駐在に行きそうな人を見つけるためにマッチングアプリをフル活用(笑)。

東カレ編集部:いろんなハイスぺ男性と出会ったり関係を持ったりするのは、自分のキャリアのためということですか?

レイさん:私も会社経営したりキャリアを積みたいから、彼らからお話を聞いて学んでるんです。将来はメディアに出させてもらえるぐらいに有名になることが夢で。今の仕事を専門とした事業で会社を立ち上げられたらいいなって。

ハイスぺ男性とは、いろいろ教えてもらっているその延長で、ズルズルと会い続けてしまうことが多くて…。

だからもし、1回でも関係を持ってしまったらそこで終了。二度と会わないようにしています。…付き合ってはいないので。




レイさん:たくさんのハイスぺ男性と出会って、そこから恋愛の仕方を学ぶことはすごく多かったです。

あとは仕事で有利になる情報や経験を得られましたね。会員制のお店に連れて行ってくれるとか。とにかく経験値が上がったかな。

その分、もう純粋な恋愛はできないなって思うことも…心から恋愛したいのに頭でしかできなくなりましたね。

東カレ編集部:そんなレイさんは、今お付き合いしている人はいないんですか?

レイさん:今はいません。デート相手は数人いますが。

でも将来は、老後に豪華客船で世界一周できるような、余裕のある男性と結婚できたらいいですね!



自分のキャリアのためにハイスぺ男子と出会い、関係を持っては別れて…を繰り返すレイさん。

都内のハイスぺ男子に出会い尽くし、次に狙うは海外進出。最終的には「豪華客船で世界一周の旅をさせてくれる人と結婚したい」と語る彼女の夢は、果たして叶うのだろうか…?

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祝・結婚!過去の恋愛を一掃する女