テイラー・スウィフト(Taylor Swift)、マリシュカ・ハージティ(Mariska Hargitay) photo : Getty Images

セクハラ裁判に勝訴、性的暴行の被害者の支援団体に寄付をしたいと表明していたテイラー・スウィフト。寄付先が明らかに。

テイラー・スウィフトが寄付先に選んだのは女優のマリシュカ・ハージティが児童虐待やDV、性的暴行の犠牲者たちを支援するために立ち上げたチャリティ団体「ジョイフルハート基金」。マリシュカはテイラーの友人でテイラー軍団が勢ぞろいしていたPV「Bad Blood」にも出演している。

「ジョイフルハート基金」のCEOは8月16日(水)に声明を発表、「テイラーがこの出来事の間、ずっと被害者を支援したいと思っていたことについて彼女のチームと語り合いました」と説明。具体的な金額については明らかにしていないけれど「性的暴力を撲滅するための運動に、惜しみない資金を投資してくれた」とコメントしている。

マリシュカも「テイラーが今回公にした経験や、告発するという彼女の決意が他の犠牲者たちにも立ち上がり行動を起こすよう後押しする力になるだけでなく、犠牲者たちに連帯を与えてくれることを望んでいます」とコメントした。

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ちなみにテイラー、今回の裁判が行われたデンバーの裁判所の向かいのビルにある会社「クラフティ」にもあるプレゼントをしているそう。この会社の社員たちはテイラーが出廷する日、彼女を勇気付けようと窓にポストイットで「Fearless(恐れないで)」とテイラーの楽曲のタイトルや「Free Tay!(テイラーを自由に!)」とメッセージを書いて応援していた。裁判が終わるとテイラーはその会社に「私がデンバーにいた間、毎日を明るくしてくれてありがとう」とメッセージを添えて花を贈ったという。

セクハラ裁判というつらい場所であったけれど、勇気や実行力、チャリティ精神を世界に示したテイラー。改めて彼女のパワーを実感した事件になった。

text : Yoko Nagasaka