スモーキーシャドウも。老け顔をつくる「残念メイク」
メイクは女性を若々しく元気に、そしてキレイに見せてくれるアイテムですが、ちょっとした間違いで元気のない老け顔にしてしまうというデメリットにもなります。
「すっぴんの方が若く見られたんです」と……実年齢よりメイクをしている時の方が老けて見られたという経験ありませんか? もしかしたら、老けて見えるメイクをしているのかもしれません。
今回はビューティーエイジングコラムニストの筆者が、老け顔を作るNGメイクポイントを紹介しますので、普段のメイクが老ける原因になっていないかチェックしてみて下さい。
■ファンデーションを厚塗りしていませんか?
肌のトラブルが気になると、ファンデーションをついつい厚く塗ってしまいがちですが、厚塗りファンデーションはしわや毛穴に入りやすく、汗や皮脂でファンデーションがヨレ、時間が経つとともに肌のアラが目立ってきてしまいます。
ファンデーションは薄く均一につけてナチュラル肌に見せるのがポイント!
それには、毎日のスキンケアでお肌の状態を整えておくことは、”基本のキ”ですが、メイクの際のひと手間、メイクアップベースやコントロールカラ―・コンシーラーなどを使って肌トラブルをカバーし、ファンデーションを薄くつけ、ふんわり柔らかい素肌感に仕上げることがポイントです。
■アイメイクで目元をくすませていませんか?
目元の皮膚は、他の部分と比べとても薄く、筋力も弱いため年齢を重ねると、くぼみ・たるみ・しわ・くすみなどさまざまなトラブルが重なり現われる場所です。
トラブルにより影ができ、くすんだ目元に濃いアイカラーやスモーキーな色味のアイカラーをつけると、ますますくすんで見えてしまいます。
影ができやすいまぶた全体に広くつけるアイカラーは、繊細なパールカラーがおすすめです。ラメはギラギラ感がありすぎ、浮いてしまうためおすすめしません。優しいパール感のあるアイカラーは自然に目元を明るく華やかにしてくれます。
そして、目元を印象づけるアイラインですが、黒のアイライナーで目元をグルッと囲むと黒の引き締め効果で目を小さく見せ、華やかさが半減してしまいます。
アイラインは、ブラウンかアイカラーパレットの中のアクセントカラー(一番濃い色)を使うと統一感が出て目を強調することができます。
■眉毛の印象がキツクなっていませんか?
細く長く濃い眉は、シャープでクールな大人のイメージですが、ふんわり太眉の今のトレンドとは正反対な老けて見える印象……また“きつい印象”をあたえ、気難しそう、威圧的に見える老け顔メイクにもなりかねません。
眉毛は、髪の毛の色味からワントーン明るめの色味を選び、ペンシルのみで描くと輪郭がはっきりし過ぎるので、アイブローパウダーをブラシで、眉毛の隙間を埋めていくようにふんわりと仕上げていきましょう。
■唇は艶やかに、華やかに
重みのある落ち着いた暗い色(ベージュ系・ブラウン系・ボルドー系)のリップは顔全体が暗くなり、疲れたような印象に仕上がる場合があります。また、肌色に近いヌーディーなベージュは、アラサーを過ぎた女性が使うと色味がなさ過ぎて不健康で老けて見えてしまいます。
艶やかさや華やかさをプラスするには、今お持ちのリップにグロスを混ぜて色に軽さをもたせましょう。
また新しくリップを購入されるなら、発色のよい明るめの赤系かコーラル系がおすすめです。今お持ちのリップがマットな質感なら、仕上げに透明のグロスをプラスして華やかさをアップさせましょう。グロスとリップの両方の効果があるリキッドルージュもおすすめのアイテムです。
ただし、目元、口元の両方を華やかにし過ぎると、華やかを通り越してケバさが際立つので要注意です。
■チークをつけていますか?
「メイクの時にチークを使っていますか?」ファンデーションを塗っているのに、チークを使っていない方を結構見かけますが、これはNGです。
血色の悪いお疲れ肌に見えるだけでなく、頬は顔の中でも一番面積が広いので、その場所が真っ白だとメリハリのなく、顔も大きく見えてしまいます。
チークは、表情を若々しく元気に華やかな印象に仕上げてくれるアイテムです! チークの位置と入れ方をマスターしていきましょう。
チークの位置と入れ方は、顔の形で違ってきます。
丸顔の方
まっすぐ鏡を見て、頬の高い部分から目尻方向、斜め上にふんわり優しく入れます。
面長な方
頬の高いところから耳の方向、横に向かってふんわり優しく入れましょう。ただし、こめかみまで入れると古臭い老けメイクになるので注意してください。
チークもアイメイクと同様、輪郭をはっきりさせずにふんわりがポイントです。色が濃く出過ぎた場合には、大きなブラシにフェイスパウダーを取ってチークの上からひと塗りすると色味の調整ができます。
いかがでしたか? マットな質感や輪郭がはっきりし過ぎてしまうメイクは、若く見せたい時には逆効果になってしまいます。メイクするときは、ふんわり感を意識して“脱!老けメイク”にチャレンジしてみましょう。
【画像】
※ Kokulina / shutterstock
【筆者略歴】
a.kumi
「コスメライセンススクール広島校」・「Beautystudio Gaiiery」の代表をしており、長年美容業界で携えた知識と技術で年齢に抗うことより心身ともに健康で美しく年を重ねる提案を発信中。