プロが伝授。素肌美人に見せるメイクテク
空気もお肌も乾燥注意報が発令中! とはいえ、カサカサ、バリバリな肌は、自分自身や、周りの見る人のモチベーションさえも下げかねません。
雑誌やテレビなどでもよく見かける、モデルやタレントなどのため息がでるような美肌。我々女性は、日々そうなるべく努力をしています。
そこで今回は、メイクアップアーティストであり美容家である筆者が、誰もが思わず触れたくなるような“モチフワ肌”をつくるメイクメソッドをご紹介します。
■ いわずもがなの“土台スキンケア”
モチフワ肌をつくるメイクでもっとも重要といえるのは、“土台づくり”です。潤いに満ちた肌でないと、干上がった田んぼのようなひび割れすらも出現するメイクの仕上がりになってしまうことも……。
そういったリスクを避けるべく、この冬の乾燥に負けないスキンケアをしっかりと施すことが、このメイクメソッドの基本中の基本となります。
乳液やクリームもさることながら、まずは、化粧水を複数回にわけて、しっかりと肌になじませることがポイントです。肌を愛でるように、両手であたためながらしっかりと顔を包みこんで、しっとりとした土台に仕上げます。
■ 理想の質感は“セミマット”
思わず触れたくなるような肌と考えると、カサカサベタベタは論外ですよね。それらを加味しても、この冬おすすめしたいモチフワ肌を実現させる肌の質感は、なんといっても“セミマット”。
適度なツヤ感を残しつつ、キメの整った肌は、男性のみならず、女性でさえも触りたくなるほど。
乾燥が気になる季節ということもあり、使用するファンデーションは、リキッドファンデーション、もしくは、エマルジョンファンデーションなどの、保湿力が高めのファンデーションをチョイスするのが吉。
リキッドファンデーションなどのベタつきが気になるという方は、リキッドタイプのメイク下地を使用後、パウダーファンデーションで仕上げるという手もありますよ!
リキッドファンデーションやエマルジョンファンデーションを塗ったあとは、シアータイプのフェイスパウダーでモチフワヴェールをつくります。
メイクが崩れやすい部分は比較的しっかりめに、それ以外はメイクブラシなどでふんわりのせて、マットな質感に傾き過ぎないようにすることが大切です。
■ モチフワ肌のスパイスは“チークとリップ”
モチフワ肌は、ベースメイクだけはつまらない……。そこに少しスパイスを加えることで、より一層“触れたくなるような肌”が引き立ちます。
それは、ふんわりとした“チーク”と、にじむような“リップ”をプラスすること。フォギー感を出すために、コントラストを抑えたベージュピンク系の肌馴染みの良いチークを、気持ち広めにニュアンス感覚でぼかします。
そして、リップは、ティント系のものを、唇中央において、指でトントンと外側に広げてにじんだようなリップをつくることで、適度な抜け感を演出することが可能に。
乾燥知らずの「モチフワ肌」をつくることで、男女問わず、周囲から「おっ……キレイ!」と一目置かれること間違いなし! 少し方法を工夫して、みんなをアッと驚かせてみませんか?
【画像】
※ Irina Bg / Shutterstock
【筆者略歴】
黒木絵里
外資系化粧品メーカー2社を経て独立。現在「Eri Kuroki Make-up solution」代表として人材育成やメイクセミナー、コスメ・メイク監修などの美容コンサルティング業務をおこなっている。