間違ったお風呂TIMEでブス肌に!? プロが伝授するNG入浴法
寒波が続き、お風呂の時間がいつもより長くなっている人も多いのではないでしょうか。でも、間違った入浴法はブス肌を招いてしまうって知っていましたか?
今回は日本入浴協会理事・医学博士の古谷暢基先生にNGな入浴法について教えてもらいました。
■長風呂&42℃以上の熱いお湯は肌を痛める
実は美肌のためには長風呂はNG。皮膚表面の皮脂や天然の保湿成分である“セラミド”がお湯に流れ出してしまい、肌の角質の水分を保つことが難しくなります。肌の上の皮脂が保たれていると“滑らかな肌”の印象になりますが、なくなるともちろんガサガサ肌に。
さらにセラミドが保たれていない場合、肌のバリア機能がトラブルを起こし、乾燥肌はもちろん荒れ肌が解消することも厳しい状態になってしまいます。
42℃以上の熱いお湯の場合、ヒスタミンという痒みの原因物質ができることもあるので、“肌荒れ改善のため”とがんばりすぎて逆にひどくなる可能性も。
できるだけ38℃〜40℃、長くても15分程度で上がることをオススメします。
■石鹸やボディソープ・洗顔料の使い過ぎも注意
石鹸は“界面活性剤”といって、油分を乳化して水で流してしまう性質を持ちます。そのため、ボディソープや石鹸などで過剰にゴシゴシ洗うことは、大事な皮脂まで取り去ってしまう恐れがあります。
さらに大量のボディソープを使うと、洗い流すのにも時間がかかり、強いシャワーで流すこともありますよね。この強すぎるシャワーによってさらに肌への摩擦や刺激が過剰になり、知らず知らずのうちに肌がくすんだり、硬くなる危険性も。
特に洗顔をする場合は、シャワーを直接顔に当てるのではなく、手を介してください。
■やっぱりシャワーだけではブス肌に
適度な長さの入浴は、血流と代謝を上げてくれるので、結果的に肌を美しくするのはもちろん、インナービューティも期待できます。同時に冷え性や肩こり、腰痛の改善にもなりますし、体温と血流がよいダイエット体質にも繋がるでしょう。
一番いけないのは、シャワーでさっと済ませること。お風呂時間を味方にするだけで、美肌だけでなくメンタル面や体内環境も整えて全身美しくなるもの。忙しいからと簡単に済ませるのではなく、毎日のリセットや根本的な肌の土台作りとして、見直してみてください。
いかがでしたか?日本入浴協会では今年の3月12日に第1回入浴検定を実施するそうです。お風呂についてもっと詳しく知識をGETしたい人はぜひチャレンジしてみては?
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※ TORWAISTUDIO / shutterstock
【筆者略歴】
矢粼彩
女性誌を中心に各メディアにて美容ライターとして17年活躍中。「最新の正しい知識や情報と共にトータルビューティを叶える」理念の元、日本ダイエット健康協会公認ダイエットインストラクターとしてパーソナルケアやメディアでも発信中。