ちゃんと満腹感もある!「豆」で良質なタンパク質を摂ろう
「お肉をがっつり食べることで、お腹は満足するのだ!」と、思っている方は多いのではないでしょうか? 毎日のお肉レシピのバリエーション展開に、頭を悩ませているかもしれませんね。
健康で普通体重の若い男性43人を対象に、カロリーは同じで、肉と豆の組み合わせをかえた3種類の食事を食べてもらい、食前と食後の食欲を調べる研究が、コペンハーゲン大学によっておこなわれました。
結果は、肉がメインの高たんぱく食をおさえて、豆がメインの高たんぱく食が一番満腹感を得たうえに、次の食事の摂取量もほかの食事をとった場合よりも抑えられました。
■肉よりも豆でたんぱく質をとるスーパーに行くと、豆よりもお肉のコーナーが広い。豆はまだまだ“副菜”の存在なのでしょうね。
タンパク質という栄養素だけでみると、お肉も豆も同じかもしれませんが、お肉には古い油や塩分が含まれていることもあるため、血液を濁してしまうという考えがあります。また、豆には食物繊維が多く含まれているため、便のかさを増やし、腸のお掃除が期待できます。
高血圧、高脂血症や肥満症、また、冷え症の方でお肉をたくさん食べている場合は特に、ご家庭の献立で使っているお肉の一部を豆にかえていくと、体調に変化がでるかもしれませんよ。
■「大豆ミート」を活用しよう豆は体に良いイメージを持っていても、ご家庭であまり使わない方もいらっしゃるかもしれません。
自然食品店ユーザーならばご存知の「大豆ミート」という食材が、わりと便利です。お肉のようなかたちに大豆を加工したものです。先日は、一般のスーパーでも見かけましたよ。
おいしく使うコツは、ゆでた後にザブザブと水で洗うことと、生姜やにんにくで下味をつけることです。付属のたれでおいしくいただける製品もありましたので、チェックしてみてくださいね。
【参考】
※ 肉よりも豆のほうが満腹感に優れる - 最新健康ニュース
※ 植物たんぱく食品 - マクロビオティックWeb
※ ダイズラボ - マルコメ
【画像】
※ mama_mia / shutterstock
【筆者略歴】
藤本貴子
薬剤師として勤務しているうちに「効くはずの薬が効かないのはなぜ?」という疑問にぶつかり、体内循環に着目。その結果、リンパマッサージやファスティングなどをおこなうようになる。