一人暮らしの独身女性の中で、ふと頭がよぎる「マンション購入」の選択肢。特に近々結婚の予定がなく安定した収入がある人にとっては、老後の住居の心配や月々の家賃に対する抵抗感が解消できるとあって、魅力的に感じるのではないでしょうか?しかしそれと同時にローンを払い続けることへの不安など、デメリットも気になります。

アラフォー時期(35〜44歳)が女性のマンション購入ピーク!

では実際にマンションを購入した経験を持つ独身女性は、どう考えているのでしょうか?一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」はマンションを購入した女性を対象に、購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケートを行なっています。

まずは「初めてマンションを購入した年齢」について調査。結果は次の通りになりました。

初めてマンションを購入した年齢

1位 40〜44歳……28.2%

2位 35〜39歳……26.1%

3位 30〜34歳……16.8%

4位 45〜49歳……15.8%

5位 50歳以上……8.0%

6位 29歳以下……5.3%

1位と2位はいわゆる“アラフォー”年代。全体のうち54.3%がこちらに該当しており、アラフォーになるとマンションを購入するパターンが一番多いことが判明しました。

さらにその購入理由について尋ねると、以下のような結果となっています。

「頑張っている自分にご褒美」という人も2.6%。ご褒美のスケールがゴージャスすぎます!

1位は「家賃や更新料がもったいない」。どうせ同じくらいの額を支払うなら、手元に残るマンションを購入したほうがいい……そう考えた女性がアラフォーになり、購入を決断するのでしょうか?

マンションを購入した独身女性の8割近くは将来の結婚に前向き!

しかし女性1人でマンションを購入するのは、いろいろな心配事もあるはずです。実際に購入者の方は、どんな心配事があったでしょうか?それとも、特に何もなかったから、購入できた?同調査では購入者に「購入する際に心配だったこと」を質問。結果は以下の通りです。

マンションを購入する際に心配だったこと

1位 購入後にローンをずっと払い続けられるか……51.3%

2位 特に心配はなかった……14.7%

3位 購入後に病気や失業にならないか……10.3%

4位 購入後に資産価値が落ちて損をしないか……9.2%

5位 地震などで建物が倒れないか(構造・地盤)……8.7%

6位 結婚する足かせにならないか……1.6%

圧倒的に多いのはやはりローンの問題。しかし次点で多いのは「特に心配はなかった」という意見でした。さらに独身女性がマンションを購入すると男性が遠のくという声も昔からありますが、「結婚する足かせにならないか」と答えた人は、わずか1.6%のみ。ローンを払える見込みさえ立てば、心配事は特にないようです。

賃貸だとリフォームやインテリアのこだわりにも制限がありますが、購入すれば基本自由自在。自分の理想の家づくりも思いのまま!?

とはいえやはり独身女性がマンションを購入することは、「ずっと独り身」を決意しているイメージを持つ人は少なくありません。実際、購入した独身女性は結婚についてどう考えているのでしょうか?次にその結果を紹介します。

「結婚する予定がある」けど、マンションを購入した人も1.6%いました。今やマンション購入が結婚の足かせにならない時代です。

なんと76.0%は「良いパートナーがいればしたい」と結婚に前向き!「結婚をする気はない」と答えた人は14.2%にとどまり、多くの人は結婚する意思があっての購入だったことが分かりました。今や結婚後に妻側が所有するマンションに夫婦で暮らすことは、何ら特別なことではないのかも。むしろ男性にとっては家賃やローンなどの負担が軽減され、かえって結婚への後押しになるのかもしれません。

【調査概要】
調査媒体  : 一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会
調査方法  : インターネットによるアンケート調査
調査期間  : 2017年12月24日〜2018年1月8日
調査対象  :「女性のための快適住まいづくり研究会」の女性会員のうちアンケートに回答いただいた380人