写真はイメージです(以下同じ)
突然ですが、オクラは好きですか?「ネバネバ食材=体にいい」ということは、健康や美容に気を使っている方にとってもう常識ですよね。筆者も、スーパーでオクラを見かけると「とりあえず買っておこう!」と無意識にカゴに入れてしまいます(笑)。

でも、調理法によっては、オクラの効果を最大限に活かせない可能性があるのです。今回は、オクラの効果とともに、栄養を逃さない賢い食べ方をご紹介します。研究結果も交えて解説するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね!

◆ネバネバ「ペクチン」の働きをおさらいしよう

オクラのネバネバ成分が体や腸に良いと言われる1つの理由は、「水溶性食物繊維」であるからです。そしてその代表格が「ペクチン」と呼ばれる成分。

コロラド州立大学などの研究チームによる最新のレビュー論文でも、以下のようにペクチンは健康にさまざまな良い効果をもたらす複雑な多糖類であることが報告されています。(※1)

・血糖値のコントロールと食欲の抑制
・腸内環境の改善
・免疫機能のサポート

ペクチンは、小腸では消化されずに大腸までしっかりと届き、腸内細菌の「美味しいエサ」になってくれる特徴があるのです。エサになることで腸内環境を整えるなど、さまざまな健康効果が期待できると報告されています。※効果の程度はペクチンの種類や量によっても変わると考えられています

◆実はお湯に溶けちゃう? 茹で調理の「落とし穴」

ここからが本題です。そんな優秀なペクチンですが、たった1つだけ弱点があります。それは名前の通り「水溶性(水に溶けやすい)」であること。

ペクチンのような水溶性の成分は、お湯に溶け出しやすい性質があります。実際、野菜をたっぷりのお湯でゆでる調理法では、水溶性のビタミンなどがお湯に溶け出しやすいことがわかっています(※2)。オクラにもビタミンCや葉酸といった水溶性ビタミンが含まれるため、これらは水とともに流れ出やすいと考えられます。とくに長時間ゆでると、その一部がゆで汁へ移りやすくなります。とはいえ、水に流れ出るだけなので、ゆで汁ごといただけるお味噌汁などに活用するのはおすすめですよ。

◆栄養を逃さない! オクラを賢く食べる工夫

では、ペクチンを逃さずに大腸まで届けるにはどうすればいいのでしょうか? 答えはシンプルで、「水に触れる時間を極力減らすこと」です。

もちろん、茹でるのが絶対にダメというわけではありませんし、お味噌汁やスープのように「溶け出た成分ごと全部飲める料理」にするならとてもオススメです!