時間帯で薬の効き目が違う「肝臓と腎臓の遺伝子が最も活動的になるのは夕方6時以降」

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スタチンやアスピリンなどの薬は朝夕に摂取したほうが効き目が高いことは知られているものの、その理由は不明なままでした。ですがこの度ペンシルベニア大学の科学者が、人間の体内の各臓器を作る遺伝子ごとに、最も活動的になる時間帯が異なる事実を発見したのです。

たとえば肝臓と腎臓の遺伝子が最も活動的になるのは夕方6時以降、肺のピーク時はお昼頃、そして心臓は朝方といった具合です。これらの各遺伝子の活動ピーク時に合わせて薬を服用すれば効き目に違いが現れるはず、というのが科学者達の見解です。

マウスの実験においても、現在世界的に流通する薬の約半数が、摂取する時間帯によって効き目に違いがあったそう。

ほとんどの薬は体内に長時間とどめておけず、排出されてしまいます。だからこそ、正しい時間帯に正しい臓器への薬の摂取が、今後の医療において重大なポイントになるという見方が強まっているのです。この新しい発見が現代人の健康維持に、今後さらに貢献してくれるかもしれませんね。

Drugs may work better depending on time of day
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/11191443/Drugs-may-work-better-depending-on-time-of-day.html