(C) sunabesyou

写真拡大

成人女性であれば誰もが抱えるお肌の悩み。昨今お手軽かつお手ごろの価格になってきているプチ整形やレーザー治療を試してみたけれど、思うような効果を得られなかったという人も多いはず。だからと美容外科でメスを使った整形手術をするには、お金も気持ち的にも途端にハードルが上がりますよね。

そんな折、プチ整形やレーザー治療に匹敵する昨今注目の美容治療法が話題になっています。

それは「培養皮ふ治療」といい、現在もヤケドを負った患者の皮ふを治療・修復するために世界中の病院で先進医療として用いられているれっきとした医療技術でもあるそうです。

「培養皮ふ治療」を使った驚くべき治療法とは――。今回は10年前に日本で初めてこの治療を始め、再生医療に関する著書も出されている東海大学兼任講師・北條元治先生に話を伺いました。

――最近じわりと耳にするようになった「培養皮ふ治療」についてお話を伺いたいと思います。まず気になるのは「培養皮ふ(ばいようひふ)」というものです。
北條: 私たちは全て細胞からできているのをご存知でしょうか?

――細胞ですか?
北條: そうです!私たち人間は60兆個の細胞の集合体です。ただ、一口に細胞と言っても爪の細胞、目の細胞、心臓の細胞、肝臓の細胞、骨の細胞、そして皮ふの細胞などからできているのです。

――細胞なんて、あまり意識をしたことはなかったですが、確かにそうですね。
北條: そこで皮ふの細胞を独自の技術で皮ふから取り出し、それを大量に増殖させることで皮ふの細胞のクローンを作ることが「培養皮ふ」という技術なのです。

――クローンですか?
北條: 大ヤケドなどで皮ふを無くしてしまった人にクローンである培養皮ふという技術を用い、皮ふを新しく作ってあげる。この技術は再生医療とも呼ばれています。

――再生医療という言葉は、今や誰もがよく目にするようになりました。
北條: iPS細胞がノーベル賞を受賞したので、培養皮ふよりは「再生医療」のほうが馴染み深いかもしれませんね。

――培養皮ふは分かりましたが、女性の悩みである、しわやたるみ、目の下のクマ、毛穴に対しどのように作用するのでしょうか?
北條:そうですね。こう考えたらいかがでしょうか?老化でたるんだり、しわが刻み込まれたお肌に対し手術で治す方法がありますね。美容手術とはたるんだ部分を切り取ってつっぱらせてあげる。いわば伸び切ったパンツのゴムを短く切ってもう一回ゴムを使うみたいなイメージです。一方、培養皮ふ治療は伸び切ったゴムそのものを新しく作ってあげる。そんなイメージです

――では、結構大がかりな治療になるのでしょうか?
北條:そうですね。大がかりです!でも非常に手間暇がかかるのは細胞を培養する専用の無菌室内での話ですから、実際のみなさんの治療負担はプチ整形より少ないかもしれません。

――それであればプチ整形よりも心理的、身体的な負担は少ないと言えそうでしょうか?
北條:そうですね。もちろん、効果は万能ではありませんし、何でも有効ということではありません。まずはお近くの医療機関でご相談ください。

――その他にも利点はあるのでしょうか?
北條:細胞を-196度で冷凍保管しておき、将来その細胞を使って移植することもできます。例えば、40歳で細胞を保管し50歳で移植を受ければ、自分の40歳時の細胞を使って治療をすることになりますね。肌の若返りとはまさにこのことかもしれませんよ。

――なるほど。確かに注目の治療と言われるだけのことはありますね。今日はありがとうございました。

培養皮ふ治療総合サイトはこちら

[PR企画]