廃人のように暮らしていた


念願の事務職のはずが。初出社したのは社長の怒号が飛び交うオフィスでした

新卒で入社した会社でうつと適応障害を発症し、2度の休職を経験したなおにゃんさん。当時は会社や仕事から「逃げて」しまったと思い、その罪悪感からとても苦しい思いをしたそうです。

「休むことってそんなに悪いんだろうか?」

「そもそも『逃げる』ってなんだろう」

そんなことを考えながら自分を見つめ直した1年間。逃げちゃダメという考えが一般的な世の中で、病気から、会社から、果ては日本からも全力で「逃げた」末に見つけたものとは…?SNSで共感を呼んだ、なおにゃんさんの人生を変えた休職体験記をお送りします。

※本記事はなおにゃん著の書籍『うつ逃げ 〜うつになったので全力で逃げてみた話〜』から一部抜粋・編集しました。

2012年春


25歳の自分は廃人のように暮らしていた


ずっと寝ていたい…


もう全部どうでもいいや


とにかく自分を変えたい!


うつと適応障害で会社を2度休職することになった、なおにゃんさん。「もし休職に後ろめたさや恥ずかしさを感じてしまっている人がいたら、『休職って悪いことじゃないよ』と伝えたいです。世の中的には『休む』ことを否定的に捉えてしまう風潮があると思うので、休むことをもっと肯定できるような社会になってほしいし、それを少しでも伝えられたら嬉しいです」と話しています。

著=なおにゃん/『うつ逃げ 〜うつになったので全力で逃げてみた話〜』