「私に言われても困るよ(泣)」【郵便局】で働く女性が困り果てた、とんでもない『クレーム』とは!?
時々「そんなクレームありえないでしょう!?」とびっくりするような、とんでもないお客様のクレームを耳にします。
今回は「理不尽すぎた(泣)」と話してくれた、筆者の友人から聞いた、度肝を抜かれたお客様とのトラブルエピソードをご紹介します。
郵便局勤め
これは先日、対応に困ってしまった厄介なお客様のお話です。
私は新卒採用で郵便局員として勤めています。
働き始めてはや10年、3つの郵便局で働き、大体のトラブルは対応できるようになったと自負していたのですが……。
理不尽なクレームが
「ありえないだろ!」
「お前らどうにかしろよ!」
あるとき、そう怒鳴り散らしながら70代くらいの男性客が局内に入ってきました。
『こんなに怒っているなんて、何があったんだろう?』と不安を感じつつも話を伺うと……。
「ATMがうるさいんだ!」
「いちいち急かされてる気分になる」
「もっとゆっくりに設定しろ!」
どうやらATMでお金を下ろした際、お金をすべて取る前に『忘れ物があります』との注意喚起の機械音が鬱陶しかった、というクレームだったのです!
なだめるも逆ギレ!
でも、それはどのATMでも同じような設定になっている上、あくまで注意喚起のためのもの。
そもそも、一個人がどうにかできるものではないと伝えたのですが、男性客の怒りはますますヒートアップ!
「そんなの何とでも上の奴に言えばいいだろ!」
「俺は心臓が弱いのに、ストレスになったんだぞ!」
とんでもないクレーマーにどう対応すればいいものやら、と困り果てていると……。
救世主よ、ありがとう
「あら、T男(男性客の名前)さんじゃないの~」
「そんな怖い顔で、どうしたの?」
そう声をかけてきたのは、70代くらいの女性。
どうやら2人は知り合いのようで私が一連の話をすると、女性が男性を咎めてくれました。
「どこでもATMは同じなのよ」
「そんなことで局員さんを困らせないの」
女性の方が立場が上なのか、男性客は途端にシュンと縮こまり、女性に促されつつも謝罪してくれたのです。
男性客が立ち去ってから、女性は私にこっそり話を。
「あの人、私の主人の弟なのよ」
「主人は厳しい性格だから、いつもT男さん怒られてばっかりで」
「私が間に入ってあげてるから、逆らえないみたいね♡」
そう言ってお茶目にウインクまでしてくれた女性のおかげで、ドキドキしていた心もようやく落ち着きました。
びっくりしたクレームでしたが、救世主の女性のおかげで収まってよかったです。
【体験者:30代・女性郵便局員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。