ビュリー創業者が新雑誌「USELESS FIGHTERS」を創刊 “違う視点”から山についてつづる
「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」(以下、ビュリー)の創業者でアートディレクターを務めるラムダン・トゥアミ(Ramdane Touhami)が、新しい山岳カルチャーを探求する新雑誌「USELESS FIGHTERS」(税込6000円)を創刊した。代官山蔦屋書店や青山ブックセンターなどの大型書店と、一部のアウトドアストアなどで取り扱う。
新雑誌は、パリを拠点に活動するクリエイティブディレクターのレオナール・ベネット(Léonard Vernhet)とトゥアミが創設したクリエイティブな出版社「PERMANENT FILES」から発行。「ヨーロッパ人が設定して作り上げた『山や観光はこうあるべき』というヴィジョンの“外”にある人々や風景の美しさを世界中から集め、紹介する雑誌をつくろう」という構想からスタートしたという。
タイトルの“USELESS FI-GHTERS”は、フランス人登山家リオネル・テレイ(Lionel Terray)が執筆した自伝的本「Les Conquérants de l’inutile(無意味な征服者たち)」にオマージュを捧げた。アジア、アフリカ、南米の山々の美しさや文化に焦点を当て、読者を“見知らぬ冒険”へと誘い、新たな旅のインスピレーションを与えるように、これまでとは違う視点から世界を見せる内容に仕上げた。
参加クリエイターは、アーティストや写真家、ファッションクリエイターなど幅広いジャンルから選定。アーティストのフランシス・アリス(Francis Alys)やフィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)、アーティストで写真家の地蔵ゆかり、写真家のレア・コロンボ(Lea Colombo)、デザイナーの小林節正などが名を連ねる。それぞれが、「山」を出発点に、創造的に暮らす人々やクリエイティビティ、政治や文化を見つめる記録をつづっている。