日本橋で200年、300年と続く。老舗名店で見つけた「暮らしの道具」5選

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今も色濃く残る、老舗の店や伝統芸能は日本橋エリアの魅力のひとつ。創業100年なんて、まだまだひよっこ!200年、300年がザラの老舗で現代の暮らしにも似合う道具を見つけました。改めて知りたい日常の道具をおさらいしよう!

1.【SINCE 1792】刃物から生活道具まで現代の暮らしに寄り添う。〈日本橋木屋本店〉/室町

良質な道具で料理の腕もアップ。「丸まな板」21×2×8cm 2,200円、「陶器おろし器 羽子板型」1,800円、「エーデルワイス 洋包丁ペティ」9,000円。/「道具のメンテナンスや海外シェフを案内したりも。(奥田さん)」

創業228年。江戸から続く「刃物の木屋」の本店。「代名詞ともいえる包丁をはじめ鋏やまな板など選りすぐりの台所道具がそろいます」

〈日本橋木屋本店〉東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町 1F03-3241-011010:00〜20:00 元日休

2.【SINCE 1653】日本の和紙がすべてそろう、和紙専門店。〈小津和紙〉/本町

シンプルデザインが粋な便箋は、お世話になった人への手紙をしたためたい。小津撰封筒300円、小津撰便箋400円、松阪もめん柄筆箱(小)780円。

創業367年。オリジナルをはじめ、日本全国から集められた和紙アイテムが並ぶ。「手透き和紙体験などお教室も充実です」

〈小津和紙〉東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル03-3662-118410:00〜18:00 日、年末年始休

3.【SINCE 1718】伝統の技が光る江戸刷毛・ブラシ専門店。〈江戸屋〉/小伝馬町

上から、衣類汚れに叩いて使うシミ抜きブラシ(小)2,300円、歯ブラシ(馬毛)500円、革かばんの手入れにも使える洗濯ブラシ(馬毛)小判1,200円

創業302年。8代将軍吉宗の時代、初代が将軍お抱えの刷毛師に任じられたのがはじまり。「時代を経ても愛される、確かな技術に感動します!」

〈江戸屋〉東京都中央区日本橋大伝馬町2-1603-3664-56719:00〜17:00 土日祝休

4.【SINCE 1704】1本1本手作りされる日本唯一の楊枝専門店。〈日本橋さるや〉/室町

1本ずつていねいに手作業で作られている、至極の爪楊枝。左から、6cm200本1,000円、7.5cm300本1,400円、菓子爪楊枝9cm80本1,100円。/「 いつも常備して愛用。 プチギフトにも重宝します(奥田さん)」

創業316年。「熟練の職人によって作られる爪楊枝はお弁当やおもてなしをワンランクアップさせてくれる名品」。和柄の楊枝入れなどの小物もそろう。

〈日本橋さるや〉東京都中央区日本橋室町1-12-503-5542-190510:00〜18:00 日祝休

5.【SINCE 1783】刃物&毛抜きは日用品であり芸術品。〈うぶけや〉/人形町

左から、もとは蚕の繭を切るために作られた、眉毛をカットするための蚕体鋏4,800円、爪切り(中)1,600円、厚地毛抜き3m/m 11,000円。

創業237年。初代が打った刃物が「うぶ毛も剃れる(包丁)、切れる(鋏)、抜ける(毛抜き)」と評判になったのが店名の由来。建築も必見。

〈うぶけや〉東京都中央区日本橋人形町3-9-203-3661-48519:00〜18:00(土〜17:00)日祝

Navigator…奥田ここ(おくだ・ここ)

料理家。懐石料理やイタリアの家庭料理の手ほどきから、素材を生かした料理のすばらしさを学ぶ。豊洲市場を「師」とあおぎ、旬の食材を中心にした和食やイタリア料理教室を主宰。雑誌やwebにレシピ提供をするほか、海外での出張教室も。

(Hanako1183号掲載/photo:Emiko Suzuki text:Motoko Sasakiedit:Kana Umehara)