プロは見た!−10歳に見える40代女性の食習慣
実年齢より少し若く見える女性はわりと多いですが、ごくたまに「エッ?冗談?」と驚くほど若く見える人に出会うこともあります。
初対面のときに「自分より5つは下かな?」と思っていた人が実は5つ上で、慌てて敬語にしたという失敗もありました。
今回は管理栄養士の筆者が、見た目が若く見える女性たちが教えてくれた、普段こっそりやっている食習慣をご紹介したいと思います。
1にも2にも、とにかく発酵食品ひとつ目の共通点が、発酵食品です。味噌、ぬか漬け、納豆、甘酒、酒粕、塩麹に醤油麹。彼女たちは自炊するときに、これらの発酵食品を毎食何かしら食べていました。
発酵食品というとヨーグルトを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、乳製品はあまり食べない人というが多かったです(豆乳から作った自家製豆乳ヨーグルトを何年も食べているという方はいました)。
その他にも、食べるだけでなく酒粕で顔のパックをしたり、お米のとぎ汁を発酵させて化粧水代わりに使うという発酵愛好家も。
発酵食品には腸の調子を整える働きがあるので、肌の美しさに大きく関わります。肌の綺麗さは若々しさの印象の決め手なので、これはまさに理にかなっている習慣といえます。
決してごはんは抜かない近頃ではお米やパンなどの糖質を制限する食事法が流行っていますが、彼女たちは糖質を制限することなくしっかりと摂っていました。そして、圧倒的にパン派よりもごはん派が多かったです。
ただ、砂糖や甘い飲み物などの精製された糖質には敏感で、摂りすぎないように気をつけています。と言っても、まったく食べないわけではなく、たまには「パンケーキを食べました〜」とSNSにアップするなど、メリハリのある食生活を送っていました。
ファスティングを習慣にしているファスティングをしている人に若々しい人が多いのも特徴です。
ファスティングといっても、水だけを飲んで過ごすようなストイックなものではなく、ファスティング用のドリンクを摂取しながら行うミネラルファスティングを実践していました。
ファスティングのアンチエイジング効果は以前から知られていましたが、昨年日本人の研究結果がノーベル賞を受賞した“オートファジー”という現象がファスティングと関係している可能性があるなど、科学的にも解明されてきています。
ファスティングを行うと心も前向きになるという人が多いので、見た目だけでなく心も若々しくいられるのかもしれませんね。
職業柄、肌や髪が美しい女性に出会うと「普段どんな食生活を送られているんですか?」と、つい聞いてしまうのですが、返ってくる答えに驚くほど共通する事が多いからおもしろいものです。
あなたも周りの知人にアンケートを取ってみると、興味深い結果が出るかもしれませんよ!
【画像】
※ GaudiLab / shuttersrtock
【筆者略歴】
圓尾和紀
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。TVや雑誌の出演、講演、執筆、カウンセリングなどで活動中。「カラダヨロコブログ」は月間アクセス20万以上。