プロが見た。時代遅れだな…と感じる「残念メイク」の代表3パターン
友達と写真を撮るといつも感じる……「うーん、なんだか私のメイク、垢抜けない。」
なんて思ってしまったことありませんか? 新しいトレンドの色味を取り入れてもなんだか垢抜けないと悩まれている方、もしかしたら“残念なメイク”をしてしまっている可能性が……。
実は時代遅れ感が出る“残念なメイク”をしてしまう方に多いのが、ぼかすべき部分に“ライン(境界線)”がくっきり出てしまっている場合。コスメの中でラインと名前がつくものは限られています。“アイライン”、“リップライン”、“眉ライン”。
ラインは、目のふち、口のふち、眉のふちをラインで形をつくるという役割があります。逆にそれ以外はぼかさないといけないです。これが“残念なメイク”と“垢ぬけメイク”の境界線!
つまり、ラインとついていない部分にくっきりラインが出ていないか、メイクアップアーティストの筆者が、“残念なメイク”にならない技を伝授していきます。しっかり意識をしないとライン状のまま仕上げてしまい残念メイクに見えてしまう……そんな例をあげていきました。
眉ラインの境界線まずは一番難しい眉。ここのライン使いが上手くできない方多く見受けられます。
ポイントは眉頭。眉頭は眉ライナーでくっきり描くより、鼻筋に向かって消えていくようにぼかしていくことが、洗練メイクのコツです。ぼかしていきたい部分はパウダーを用い、ラインにならないように載せていきましょう!逆に眉ライナーでしっかりラインを作るのは眉尻。ここにラインを作ると顔全体がしまります。
アイシャドウとアイラインの境界線次に目元のアイシャドウ。アイシャドウはその名の通り、目元に影をつけたり、色味を載せるもの。このアイシャドウの終わりの部分(写真の矢印の部分)がライン状になってしまっている方、意外と多いです。しっかりとライン状にならないようにぼかしていきましょう。そしてぼけすぎないように、アイライナーでしっかり引き締めるとメリハリのついた目元をつくることができます。
コツはアイシャドウは目のキワから載せ、骨格に合わせ上に拡げていきます。この時に筆やチップを使うと、細かい所まで載せられるので、とてもきれいに仕上がります! 終わりの部分はまるでそのまま肌に消えていくように、アイシャドウをのせてください。
チークの境界線最後に、難関のチーク。チークはしっかりぼかしていく必要があります。特にチーク本来の目的は、頬に内側からにじみ出る血色を作ることです。いかにものせました! というようなべったりチークは残念メイクの極み。
のせ方のコツは、大きめのブラシでふんわりと入れること。特に何度も付け足すのではなく、ブラシに残ったチークの色味を使い、上下にぼかしていくだけで自然な仕上がりに。メリハリはシェーディングで影をつけてあげ、チークはふんわりぼかしてあげましょう。
プロは最初にこのぼかしとラインの使い分けを練習し、意識をしながらメイクをします。このぼかしとラインの使い分けが“残念なメイク”脱出の第一歩!
【画像】
※ Mike Laptev / shutterstock
【筆者略歴】
小笠原 彩
メイクアップアーティスト/ビューティープロデューサーとしてロンドン、NY、東京と最前線のシーンで活躍。講演やハリウッド女優も顧客に持つ。2015年に美容プロデュースの会社を立ち上げ、活動を広げている。