乾燥は厳禁。プロはやらないメイク持ちが悪くなるNG習慣
空気は“カラッカラ”に乾燥し、顔のみならず、頭皮や足先まで乾燥警報が発令されています。どれだけ美しい女性でも、頭皮の乾燥でポロポロと皮がめくれて洋服に落ちていたり、体が乾燥しすぎて粉を吹いているようでは、“100年の恋も冷めてしまう”というのは、まさにこのことでしょう。
実は、何の気なしにやっている習慣が、その乾燥に拍車をかけていたてことあるかもしれません……さらに乾燥は、メイクののりやメイクの持ちも悪くしてしまう原因の1つです。
そこで、メイクアップアーティストである筆者が、“メイクのり”も“メイク持ち”も悪くなるNG習慣についてご紹介していきます。
NG1:熱すぎるお湯で洗顔や入浴をしている寒い日が続くので、熱めのお湯で洗顔や入浴をしたくなる気持ちはわかりますが、実はそれがNG! 熱ければ熱いほど、肌に必要な皮脂までも洗い流してしまいます。
急激な乾燥状態におちいった肌は、ツッパリ感や乾燥感を引き起こします。それがひどくなると、かゆみが伴い、炎症につながることもあるので、洗顔の場合は、36℃から38℃のぬるま湯、湯船やシャワーの温度も40℃をデッドラインとなります。
とはいえ、そんな温度ではぬるくて寒い! と感じる方も少なくないはず。しかし、肌のことを考えるのであれば、高温のお湯でサッと済ませるよりも、上記の温度でゆっくりと体の芯から温めるほうが、肌のためには大切です。
NG2:オールインワンアイテムでの秒速スキンケア1つで何役もこなしてくれるオールインワンタイプのスキンケアアイテム。非常に優秀で便利ではありますが、乾燥が特に著しいこの季節には、それだけでは物足りない場合も……。
乾燥しやすいこの時期に重要なのは“油分”もさることながら“水分”をしっかり補うことです。そのため、化粧水をコットンや手でササーッとつけるだけではなく、できれば手でしっかりと複数回に分けて顔になじませていくのがベスト。
バシャバシャとたっぷりの化粧水を1度に顔につけるのではなく、少量ずつを手に取り、顔全体になじませていくイメージです。肌の乾燥具合によっては、2回3回と数回に分けてつけてあげましょう。
ちなみに、肌が乾燥しやすい筆者は、乾燥で肌コンディションが悪いな……と感じるとき、お風呂上りの化粧水を、4〜5回にわけてつけることも。
そんなに!?と思われるかもしれませんが、こうすることで、肌のコンディションは順調に保たれているんですよ。
NG 3:フェイスクリームへの過信乾燥しているときは、「たっぷりとクリームを塗れば大丈夫でしょ!」と勘違いしていませんか? そう、“NG2”でもお話ししたとおり、肌は油分だけでなく水分も欲しているのです。
もちろん、クリームも重要な役割を果たすのですが、水分が足りない状態でクリームだけをベタ塗りしてしまうと、気づいたときには、インナードライ肌になっていることも……。
インナードライ肌は実に厄介で、せっかくメイクをしても、すぐにテカって、テカりを押さえたわりには、乾燥してファンデーションがのりにくかったり……という悪循環を引き起こします。
そのため、クリームだけ塗っておけば大丈夫! ということではなく、あくまでも水分と油分のバランスを考えて、化粧水もしっかり使ってから、クリームを上手に使いましょうね。
メイクのりやメイク持ちは、メイクの方法だけが原因ではありません。こうした日頃のスキンケアが十分におこなわれていないと、いくら上手にメイクをしていてもすぐに崩れて見栄えの悪いものになってしまいます。
これを読んで、1つでも当てはまるという方は、今日から見直して乾燥知らずの美肌を目指しましょう!
【画像】
※ HBRH / shutterstock
【筆者略歴】
黒木絵里
外資系化粧品メーカー2社を経て独立。現在「Eri Kuroki Make-up solution」代表として人材育成やメイクセミナー、コスメ・メイク監修などの美容コンサルティング業務をおこなっている。