管理栄養士が伝える、風邪っぽいな?と感じるときに取るべき対策
風邪は、ひきはじめの対策が肝心です。体調がすぐれないからと言って高カロリー・高脂質のものや生野菜や食物繊維の多いもので精力をつけようと思うのは逆効果。
胃腸を休ませ抵抗力が弱っている身体を十分安静にし、回復力を高めましょう。
今回は管理栄養士の筆者が、風邪っぽいなと思ったときに実施したい対策をお伝えします。
体調に合わせた栄養摂取をそれぞれ症状に合わせた栄養を摂るようにしましょう。
・寒気と発熱があるとき・・・水分とエネルギー源になるご飯やうどんを。
・鼻水と鼻つまり・・・発汗促進、殺菌作用のある温かい汁物、ネギやしょうがなど
・咳・のどの痛み・・・刺激物をさけ喉越しの良いゼリーやアイスクリーム粘膜を保護する役目のβカロテンやビタミンAなど
・下痢や吐き気・・・消化の良いおかゆやスープなどでエネルギー・カリウム・水分確保
また総じて風邪かな?という症状のときは、下記のような献立でお腹に優しい食事をとるようにすると良いですよ。
・主食・・・おかゆやうどん
・主菜・・・卵や白身魚、ささみなど脂質の少ない部位を使用
・副菜・・・ネギやショウガ、ほうれん草などを食べやすく
・果物や飲み物・・・季節の果物など発熱・発汗による脱水症状を防ぎます
体だけでなく周りの環境もうるおいを与える乾燥によりウィルスや細菌が付着します。部屋の加湿も50〜60に保ちましょう。こまめに水分摂取しのどの潤いを保つことで感染を防ぐことができます。
ミネラルバランスの良好なスポーツドリンク・はと麦茶がひと肌くらいで飲むのがオススメですよ。
ゆくっり眠って安静に風邪っぽいと感じたら睡眠時間を多くし、副交感神経を働かせ免疫アップにつなげましょう。
風邪のひき始めに、アルコール、脂肪、食物繊維は胃腸に負担を掛けてしまい回復を遅らせてしまいます。
栄養・保湿・安静でウィルスと戦う免疫システムをバックアップすることが大切ですね。
風邪かなと感じたら、予定を無理にこなさず自分の体調管理優先に過ごす、それが生き生き・メリハリ女子に求められる器量かもしれませんよ。
【参考】
【画像】
※ Oksana Mizina / shutterstock
【筆者略歴】
ユメカン
管理栄養士 総合病院勤務 一般企業の営業職を経て、アラサ―で管理栄養士になる夢を叶え、アラフォで病院栄養士の道へ。転勤族の妻・二児の母・自立した女性として心も身体もお肌も輝くアラフィフを目指す。 ブログ『夢の管理栄養士になったユメカンの日常』発信中。