知っておけば不安も減少。「PMS対策」を専門家が解説
PMS(月経前症候群)は、生理の3〜10日前から起こる心身の不調のこと。ゼリア新薬工業株式会社で“PMSと人間関係に関する意識調査”を実施した結果、85%以上の人が生理前に心身の何らかの不調があると感じています。
50%以上を占める1位は“イライラ”、続いて2位が“怒りっぽくなる”、3位は“乳房のハリ・痛み”となっています。
ではPMSの症状には他にどのようなものがあり、それに対処するにはどうしたら良いのでしょうか?
そこで今回は管理栄養士でありPMSカウンセラーでもある筆者が、PMSの基礎情報と対策をお伝えします。
PMSの症状ってどんなもの?症状としては次のものが挙げられます。イライラ、怒りっぽくなる、乳房のはり・痛み、眠気または不眠、肌荒れ・ニキビ、情緒不安定、疲労倦怠感、下腹部痛、下腹部のはり、憂鬱、頭痛、腰痛、むくみ、落ち着かない、緊張感、のぼせ…などです。人間関係や仕事、日常生活に大きな支障を感じている方もいます。
知っておきたい「PMS対策」(1)そろそろPMSの時期だと周りに告知
58%の人はPMSの時期にケンカが増えるそう。身近な人、特にパートナーには事前に「もうすぐ調子が悪くなっちゃうから、サポートしてね」など言っておくと、ケンカが減るかもしれません。
仕事や家事、育児など、ひとりで抱え込まず周りの人にも手伝ってもらいましょう。
(2)簡単にできる食事をストックしておく
PMSの時期は倦怠感や頭痛など体調が悪いため、食事の準備が困難な方も多いですよね。身体が動くうちに冷凍食品を購入したり作り置きをしておいたり、宅配で調理済み食品を注文しておくなど備えてみませんか?
PMSと食事には関わりがあります。自炊ができるなら一番ですが、調子の悪いときは頼りましょう。一番避けたいのは食事を抜いたり、お菓子だけで済ませてしまうことです。
(3)普段は一汁一菜〜三菜を心がける
PMSの時期には冷凍食品やお惣菜に頼るのも良いですが、それ以外の時期にはできるだけ一汁一菜〜三菜の食事を心がけましょう。
ごはん、味噌汁、肉・魚などのメインディッシュ、野菜料理を1〜2皿です。難しく考えずに、ごはんに具だくさんの味噌汁、肉野菜炒めなどでOK! 外食する際も意識することで、だんだんと身体が楽になってくるかもしれませんよ。
いかがでしたか? PMSの時期は周りの人やお店にサポートしてもらいながら、できるだけ身体を休めるようにしてくださいね。
日々の食事にも気を付けることで、PMSが楽になりますように。
【参考】
【画像】
※ racorn / shutterstock
【筆者略歴】
海老沢 直美
高校生から13年悩んでいたPMSを「食×睡眠×心」で心身共に楽にした経験を活かし、食事カウンセリングを行う。生理に振り回されていた女性が、望む人生を送るためのサポートをしている。