猛威を振るう「ノロウイルス」に対抗。腸内の善玉菌を増やそう
感染すると、激しい嘔吐と下痢におそわれるノロウイルス。
冬になると特に、ノロウイルス由来の感染性胃腸炎が増えます。感染するため、保育園や学校などでの集団感染もしばしばみられます。
ノロウイルスは主に、手や食べ物に付着したウイルスを体内に取り込むことで発病するので、予防策としては手洗いが大切です。
また、実際にかかってしまった場合は、二次感染を防ぐために、塩素系漂白剤での消毒もとても大切です。ノロウイルスにはアルコール消毒は効果はありません。
今回は薬剤師の筆者が、ノロウイルス予防法と対処法をお伝えします。
ノロウイルスに感染したときはもしもノロウイルス感染などで、下痢をした場合には、脱水症状に気を付けましょう。症状がおさまるまで体力を消耗しないように、じっと寝ておくことをおすすめします。
回復してきたら、お粥などの消化によいものから食べていくのですが、胃腸が嘔吐と下痢で、ほぼ空っぽになっている時こそ、腸内環境をととのえるチャンスととらえて食事を意識してみてはどうでしょうか?
善玉菌を増やして腸内健康へビフィズス菌などの善玉菌を増やすためにおすすめなのは。納豆・オクラ・めかぶなどのネバネバ食材に含まれる“水溶性食物繊維”です。ウイルス感染で荒れてしまった腸内壁も、ネバネバ食材ならば、なんだか安心ですね。
また、善玉菌のエサになるといわれるオリゴ糖もよいです。オリゴ糖を多く含むタマネギ・ゴボウ・大豆などをとりいれてみましょう。
いわゆる“日本食”が、腸内環境をととのえるためによい食事といえます。
腸内環境をととのえ、次は感染しないように免疫力を高めましょう。
【参考】
※ 感染性胃腸炎罹患時の出席停止期間や推奨される食事を専門医に聞く-マイナビニュース
【画像】
※ Rawpixel.com / shutterstock
【筆者略歴】
藤本貴子
薬剤師として勤務しているうちに「効くはずの薬が効かないのはなぜ?」という疑問にぶつかり、体内循環に着目。その結果、リンパマッサージやファスティングなどをおこなうようになる。