ダイエットで本当に必要な「3つのポイント」を栄養士が伝授

写真拡大

“ダイエット”

この言葉ができてからどれくらいの時間が経ったのでしょうか?

世の中ではいつも“〇〇ダイエット”、“〇〇を食べれば痩せる!”と言って、毎年のようにこの〇〇が変わっていきますよね。

「結局なにを食べれば痩せるんだ!」そんな風に考えたことはありませんか?

実は、そもそもこの「なにを食べれば痩せるのか?」と考えること自体が間違っていることに気づかないといけません。

ほとんどの人は「痩せる=体重減少」だと思っていまが、本当はそれだけではないのです。

まず痩せたいと思っている人は、体重を減らすのではなく「綺麗になりたい!健康になりたい!」という視点でなにを食べるのかを考えないといけません。

そこで今回は「キレイになる!健康になる!」ためのポイントを3つご紹介します。

■1:体重は量らない

ダイエットをしているほとんどの人が体重を気にしていますよね。体重が減っていればダイエットが成功していると勘違いしています。

でもちょっと待ってください。体重が減っている時には体の中のなにが減っているのでしょうか?

それは大きく分けてこの4つです。

・ 水分

・ 筋肉

・ 骨格

・ 中性脂肪

この中で減らしていいものってなにかわかりますか? 水分が減るということは乾燥するってことですし、脱水になる可能性もあります。

また筋肉が減れば基礎代謝が減って、体温も免疫力も低下する可能性があり、良いとは言えません。骨がスカスカになっていくことが良くないことなんて誰でも想像つきますよね。

そう、実は減っていいのって脂肪だけなのです。

つまりダイエットというのは“体重”を確認するのではなく、“脂肪量”を量ればいいのです。もしくはウエストラインなど自分が引き締めたいと思っている場所を計測することですね。

体重だけを量っていても、本来減らしてはいけないものを減らしている可能性があります。だから“体重は量らなくてもいい”ってことになるんですね。

■2:単純糖質を避ける

世の中にはいろんな食事法があります。糖質制限、ナチュラルハイジーン、マクロビ、ヴィーガン、地中海食などなど。どれを選べばいいのかわからない人も多いでしょう。

実はこれらほとんどの食事法に共通するのが“単純糖質”を避けるということ。

単純糖質の代表的なものは、砂糖が入っているもの(お菓子や清涼飲料水、ケーキなど)。

疲れているとつい、甘いものが欲しくなってしまいます。でもその疲れを引き起こす体を作っているのが甘いものだとしたら、それでも食べ続けるでしょうか?

また、単純糖質は摂りすぎると脂肪に変わってしまいます。

キレイで若く、健康なカラダづくりのためにも単純糖質はできるだけ避けたほうがいいですね。

■3:生野菜をしっかり食べる

では、その「キレイになりたい!健康になりたい!」と思ったときに実際どのような食事をすればいいのか?

一番大事なことはビタミン・ミネラルをしっかりと摂ること。そのためには“生野菜”がもっともいいと筆者は考えます。

ビタミンやミネラルには、加熱することによってその効果が失われるものがあるので、しっかりとビタミンとミネラルを摂りたいのであれば生野菜を食べることをおすすめします。

ただ、そのときに気をつけて欲しいのが、“ノンオイルドレッシング”を使わないこと。

カロリーを気にしてノンオイルドレッシングを使わないことは、実は逆効果になることがあります。

特に単純糖質を避ける中で、炭水化物全体を減らそうと思っている人は要注意。糖質を減らすと、その分のエネルギーをタンパク質や脂質から摂らないといけません。

その中でサラダのドレッシングをノンオイルにしてしまうと必要な脂質が確保できないのです。

筆者がおすすめするのは手作りのドレッシング。一番簡単なのはエキストラバージンオリーブオイルに醤油とレモン果汁を加えたもの。さっぱりしていて食べやすいですし、簡単に作れますのでおすすめですよ。

いかがでしたか? 今まで聞いていたことのない意見もあったかもしれません。でも体のメカニズムを知るとこれらがすごく自然なことだというのがわかります。

ぜひ、試してみてくださいね。

【画像】

※ Svitlana Sokolova / shutterstock

【筆者略歴】

黒田光弘

管理栄養士と調理士、両方の免許と実践経験を持つ。You are what you eat(あなたのカラダはあなたの食べたものでできている)を正しく理解する人を増やすためコンサルティングやセミナーを行う