プロの目線で指摘!やりがちな「残念メイクテク」とは

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昨年のメイクのポイントとして最も流行が生み出された部分、それは“チークメイク”。

今回はそんなチークメイクにフォーカスをあて、ついついやりがちだけれど、実はプロは絶対にやらない、チークの基本と残念なメイクテクをプロの技術と共に解説していきます。

■チークの残念テク

チークメイクでどうしてもまだまだやりがちなテクニック、それはチークのベタ付けです。

特に最近ではチークを主役にしたメイクが多く出ておりましたが、流行メイクにトライしながらも必ず気をつけなければいけないことはグラデーションです。

チークの本来の目的は血色感を出すこと。その上でトレンドのおしゃれなチークメイクを試すことはとても可愛らしいですが、血色を出すこと=内側からにじみ出る色味、ということを必ず念頭に置く必要があります。

それではどのように内側からの明るさを滲みださせるのか、そのポイントはチークのぼかしとグラデーションにあります。

どうしてもチークが主役のメイクはしっかり付けたいがために、ぼかしが甘く、チークのべた付けをしてしまっている方も多いので、こちらは残念テクとして見直していきましょう。

次から順を追い、チークの残念テクを回避する技をご紹介していきます。

■チークのおさらいテクニック

(1)手元でチークを一度馴染ませる

必ず忘れてはいけない、チークをブラシの中に入れ込むひと手間。チークを筆にとり、そのまま頬に載せていく、これは絶対NGです! ぼてっと付いてしまう残念チークになってしまうので、手元でチークのお粉をブラシに入れ込み、塗布していきましょう。

こちらは定番テクとは言え、そんなに変わらないかな…… とそのまま塗布している方も多いのでは? ちょっとしたひと手間のように見えますが、プロからしたら絶対に直づけはあり得ない!と言えてしまう位、大事な行程です。今一度気をつけましょう。

(2)グラデーションをつける

一度チークを塗布してから、そのままぼかしきる前に二回、三回と付け足していく……この塗布の仕方も絶対NGです!

冒頭でも述べたように、チークの本来の役割である血色を滲みださせるために、グラデーションとぼかしはとても大事!

グラデーションの簡単な作り方はまず写真の1の部分にチークを載せ、2、3と色味を足さず筆を動かしていくと、しっかり外側がぼけて、肌にだんだんと消えていくようなグラデーションが作れます。

色味を足したい時には1の部分に再度足してあげると、よりメリハリの効いたグラデーションに。こちらを踏まえて、チークの場所や色味を変えていくとトレンドのチークメイクにもトライできます。

(3)チークの終着点は下げない

最後にこちらも絶対NGテク、チークの終着点を下げてしまわないようにしましょう。お顔のバランスや流行でチークは変わりますが、それでも出発点より終着点が下がってしまうと頬が垂れて見える原因に。

出発点と同じ位の位置、もしくはあげるようなイメージで載せていきましょう。

いかがでしたか? 一度基本とNGポイントを見直し、覚えておくとその後どんな流行が変わったとしてもおかしくなくトライできます。

プロが絶対やらないテクニックを抑えトレンドも着こなせる洗練女子を目指しましょう。

【筆者略歴】

小笠原彩 ・・・メイクアップアーティストとしてロンドン、NY、東京とランウェイや雑誌・広告のメイクを手掛けハリウッド女優顧客も持つ。2015年に美容プロデュース・コンサルティングの会社を立ち上げ、アジア方面での貢献事業、講演、商品開発も行っている。

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※ misuma / shutterstock

【筆者略歴】

小笠原 彩

メイクアップアーティスト/ビューティープロデューサーとしてロンドン、NY、東京と最前線のシーンで活躍。講演やハリウッド女優も顧客に持つ。2015年に美容プロデュースの会社を立ち上げ、活動を広げている。