お湯の温度に気を付けて!冬にやりがちな「NG洗顔」
洗顔は、ファンデーションや毛穴の汚れ、アカや角質などを上手に取り除いて肌をキレイにするアイテムですが、この汚れを落とす機能は、もともと私たちの肌にはありません。
キレイになるため、汚れを落とす行動は私たちが意識をしてキチンと行なわなければならないことなのです。洗顔方法ひとつで肌の状態が変わります。正しい洗顔方法でこの冬を乗り切りましょう。
今回は長年美容業界で活躍する筆者が、知っておきたい洗顔の方法をお伝えします。
■冬の洗顔は「ぬるま湯」で
寒くなってくると、つい熱めのお湯で顔を洗ってしまいがちですが、これはNGです。特に冬の乾燥している時期に熱いお湯で洗った後は、水分が顔表面から蒸発しやすく乾燥を招いてしまいます。冬でも洗顔は基本ぬるま湯(30℃くらいで、手で触ると少し冷たく感じるくらい)で洗顔しましょう。
■必ず素洗いする
汗やホコリは水でサッと洗うだけで落ちるので、まずはぬるま湯を何回か顔にかけて素洗いしましょう。また素洗いは、毛穴を開いて汚れを落ちやすくする準備運動のようなものなので、必ず行いましょう。
■洗顔は泡で洗う
洗顔石けんやフォームを泡立てずに、いきなり洗顔していませんか? 洗顔が上手くいくかどうかは、“キメの細かいたっぷりの泡”がポイントです。泡を顔にのせて指が直接肌に触れないくらいたっぷりの泡を作りましょう。そしてキメの細かい泡は、毛穴の奥の汚れをしっかり取り除くためには不可欠です。
泡立てネットを使うと簡単です。その際には水をたくさん含ませて泡立てましょう。また泡立てネットはカビが生えやすく不衛生になりやすいので、必ずよくすすいで日陰干しなどして清潔に保ちましょう。
そして作った泡を顔にのせて洗顔をするのですが、ゴシゴシこするのではなく、“泡をのせるだけ”でOK。泡がどんどん汚れを吸着してくれます。おでこや鼻などの脂っぽい部分だけ、優しく円を描くようにクルクル洗いましょう。
■すすぎがキモ
洗顔の手順の中でもキモとなるのがすすぎ。皆さんは何回くらいすすいでいますか? 最低、ぬるま湯で20回〜30回はすすいでもらいたいですね。特にあごやフェイスライン、髪の生え際は洗顔が残ってニキビや肌荒れの原因にもなることが多いので、注意してすすぎましょう。
入浴中のすすぎで注意したいのが、シャワーです。直接シャワーを顔に当てて流すと、せっかく優しく洗顔をしたのにセラミドやNMFなどの保湿成分がシャワーの強力な水圧で流れてしまいますので、洗面器にぬるま湯を溜めながら、手ですくって顔をすすぎましょう。
■タオルで水気をオフ
タオルは清潔なものを使用して、ゴシゴシ拭かず優しく肌に押し当てる感じで水気を吸い取りましょう。
洗顔は、できるだけ肌に刺激を与えずに、柔らかい泡で汚れを取り、よくすすぐことが大事です。
毎日の習慣として正しい知識を知って、丁寧なお手入れをし、この冬を乗り切り、いつまでもみずみずしい元気な肌を保ちましょう。
【筆者略歴】
※ a.kumi ・・・長年美容業界で携えた知識と技術で、年齢と抗うことより心身共に美しく年を重ねる提案を発信している。
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※ BeautyStockPhoto / shutterstock
【筆者略歴】
a.kumi
「コスメライセンススクール広島校」・「Beautystudio Gaiiery」の代表をしており、長年美容業界で携えた知識と技術で年齢に抗うことより心身ともに健康で美しく年を重ねる提案を発信中。