ダイエットには逆効果!? プロはお勧めしない食べ物

写真拡大

年末年始はどうしても太ってしまうから……と、お正月明けからダイエットを誓う人が毎年多く見られます。しかし中には「ヘルシーなものしか食べてないはずなのに、脂肪が落ちない!」そんな体験をしたことがある人も少なくないようです。

そこで今回はダイエット指導歴24年の筆者が、一見ヘルシーそうで実はダイエットを妨げてしまう可能性のある食品をご紹介します。

■1:ノンオイル・低脂肪

本来のドレッシングは、油、酢、塩・コショウや醤油などで作りますよね。油を使わないので一見ヘルシーそうなノンオイルドレッシングは、油を使わない分、うま味を出すために大量の糖質が含まていることがあります。

食品データベースでも、和風ドレッシングと和風ドレッシングタイプ調味料(ノンオイルドレッシングなど)を比べてみると、一般的にノンオイルドレッシングと呼ばれている、和風ドレッシングタイプ調味料の方が多くの糖質を含んでいることがわかります。

また“低脂肪”と表記されている食品についても同じことが言える場合があるので、“低脂肪”という言葉だけを頼りにしないよう注意が必要です。

■2:甘いグラノーラ

グラノーラは主原料であるオートミールなどにドライフルーツやナッツ類を加えてあったりしますが、味付けのため砂糖やメイプルシロップなどが大量に使われている商品も。

確かに食物繊維が多くお通じがよくなる人も多いようですが、糖質過多は否めません。どうしてもグラノーラを食べたいのであれば、成分表示などもしっかりチェックするようにしましょう。

■3:春雨

ダイエット中に麺類は我慢!その代りに春雨を食べた経験のある人もいると思います。春雨サラダや春雨スープ。どちらもヘルシーなイメージがあるかもしれませんが、春雨には二種類あり、緑豆から作られる緑豆春雨と、じゃがいもやさつまいものデンプンから作られる春雨があります。

食品成分データベースを参考にすると、いずれも100g中最も多いのが炭水化物で、緑豆春雨(乾)は87.5g(うち食物繊維4.1g)、普通春雨(乾)は86.6g(うち食物繊維1.2g)と、緑豆春雨の方が食物繊維は多いものの、これをサラダや酢の物にするためには、さらに砂糖を加えることになります。

通常の麺類よりはダイエット向きだと言えるかもしれませんが、筆者はできればもずくスープなどをチョイスしていただきたいと思います。

ちなみに40kgのダイエットに成功し維持している筆者は、ドレッシング、酢の物は手作り、年に数回しか食べないグラノーラも自分で作ります。

いくらスイーツを我慢しても、隠れた砂糖を無意識に摂り過ぎていることも多いので、イメージだけで食品を選ぶことのないよう、正しい知識を身につけてくださいね。

【参考】

食品成分データベース - 厚生労働省

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Elena Veselova / shutterstock