「なんで痩せないの!?」万年ダイエッターがやりがちなNG行動
「痩せよう!」と決心してダイエットをしてちょっとだけ痩せても、気がついたら元の体重に。そしてまた、ダイエットをするという繰り返し……。そんな”万年ダイエッター”になってしまっているとしたら、それは普段の食べ方に問題があるのかもしれません。
今回の記事では、管理栄養士の筆者が、そんな人がつい陥りがちなNGな食べ方を3つご紹介します。当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。
■1:スマホを触りながら……ついついやっちゃう“ながら食い”
スマホを片手でいじりながら食事をする人が増えています。こういった”ながら食い”は、これまでも本を読みながら、テレビを見ながら、というかたちで行われてきましたが、スマホの場合は操作しながら食事をすることになるので、余計に食事に集中しづらくなってしまうようです。
そうなると、ついついあまり噛まずに食べてしまったり、よく味わわずに食事をとることになり、食べ過ぎにつながることもあります。たまには、ながら食いの真逆である、ただ食べることのみに意識を集中して食事をする“マインドフル・イーティング”を実践してみてはいかがでしょうか。
■2:野菜をとった気になっているけれど……量が足りていない
ダイエットのために低カロリーで食物繊維などの栄養がとれる野菜を多く食べるように心がけている人も多いと思いますが、本当に必要な量がとれていますか?
たとえばサラダなどの生野菜に偏ると、意外に食べている量が少なかったりします。これを蒸したり茹でたりしてカサを減らすと、より多くの量を食べやすくなります。
あとはジュースやスムージーでとるのは手軽でよいのですが、こういった液体だと野菜を食べるのと違ってアゴも胃腸もあまり動かさないので、噛んだり胃腸を刺激するメリットが得られなくなることも知っておきましょう。
■3:食事制限で栄養不足……太りやすい身体に
万年ダイエッターで一番多いのは、これかもしれません。一時的に食事を制限すると確かに体重は落ちます。でも、それは筋肉が落ちているだけで、同時に代謝も落ちるので、リバウンドして元に体重に戻りやすくなっていることが多いのです。
加えて、食事制限によってたんぱく質やビタミン、ミネラルなどが足りなくなると肌が乾燥してきたり、髪がぱさついてくるなどの美容トラブルや、疲れやすさを引き起こしてしまいます。それと同時に体内では骨がもろくなったり、貧血傾向が進んでいる可能性があるのも怖いところです。
安直に食事を制限して痩せるのではなく、しっかり食事をしていても太らない方法を会得した方が、結果的に理想の体型を保つことができ、ムリなく美しくなれるでしょう。
いかがでしょうか。一番理想的な状態は、二度とダイエットをしなくてもよくなり、食事を思うように楽しみながら生活できるようになることです。
ダイエットを繰り返してしまっている人は、今一度食事に対する考え方も見直してみてくださいね。
【筆者略歴】
※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。
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