涙が止まらない…!パーマの失敗でもなっちゃう「ビビリ毛」って

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パーマや縮毛矯正をかけてサラサラになるつもりが、チリチリ、バサバサして前よりひどい状態に……これってかかりすぎたの? いいえ、それは一般的に“ビビリ毛”と言われる状態かもしれません。

ビビリ毛とは、パーマや縮毛矯正などが毛髪に対して過剰反応し、髪の毛が過度なダメージを負ってしまった状態のことです。そして1度なってしまうとどんなトリートメントをしても、基本的には元には戻りません。

今回はそんな怖いビビリ毛と、ビビリ毛にならないための対策について、美容師の筆者がお伝えします。

■ビビリ毛の特徴

下記の画像がビビリ毛の濡れた状態です。

濡れた状態だと、溶けかけたビニールテープのように、髪に全く弾力がなく、柔らくなってしまっている状態です。そして、乾かそうと思ってもなかなか乾きません。ビビリ毛とまではいかなくても、ダメージが進むと髪が水分を抱き込むため、乾きにくくなるんです。

そして、乾いた状態がこちらです。

チリチリしていてホウキのように広がってしまいます。触った感覚は硬さがあり、水分を感じません。

■ビビリ毛は事故!髪の毛の毛が死んでしまっている状態

ビビリ毛が起こる原因として、過度なダメージが挙げられます。特に、縮毛矯正やパーマなどでの事故が多く、美容師側のミスなんです。特に、縮毛矯正やパーマなどのメニューは高い技術力が必要となり、美容師間での技術の差がかなり出てしまうメニューだと言えます。

■ビビリ毛にならないために……

ビビリ毛にならないためには、どうしたらいいのでしょうか? ビビリ毛にならないためのポイントをまとめました。

(1)縮毛矯正やパーマをする方は、セルフカラーをしない

セルフカラーは基本的に髪に大きなダメージがかかります。また、薬剤の塗布ムラもできてしまうので、キレイな仕上がりにはなりにくいです。

縮毛矯正やパーマなどの高いダメージと技術力が必要な施術を考えている方は、セルフカラーはやめておきましょう。また、顔まわりだけという方もいらっしゃいますが、顔周りの髪の毛がダメージを受けていると、顔まわりだけビビリ毛になってしまうこともあります。

(2)縮毛矯正やパーマなどを得意としている美容室にいく

やはり美容師間でも技術の差はありますし、得意不得意もあります。今はネットなどで調べるとその店の特徴などもわかるので、施術ごとに美容室を変えてみるのも手かもしれません。

特に値段が極端に安い美容室の場合は、口コミなどをしっかり読んでから予約したほうが賢明だと言えるでしょう。

(3)自分にあったホームケアを行う

シャンプーも高いからいいというわけではありません。髪に悩みのある方はネットなどで調べて、口コミの評価の高いものを買ってしまうことってありませんか? だけど自分にあったシャンプー&トリートメントを使っていないと、かえってダメージを促進してしまうこともあります。

必ず信頼の置ける専門店の店員さんや美容師に相談して、自分にあったホームケアをしましょう。

ビビリ毛にならないためには、何よりも予防が大切です。そして自分にあったヘアケアもとても重要になります。また、12月から1月にかけて、ビビリ毛になってしまった方が毎年多くなると筆者は感じています、特にこの時期お気をつけくださいね。

【筆者概略】

小泉順一朗・・・ 美容師。都内美容室勤務を経験後、22歳で『川田美容室』を設立。お客様が楽しくなるサロン作りをコンセプトとしており、HP・ブログ・LINE@などでも日々のケアなどを発信。アフターフォーローにも務めている。

【画像】

※ Serg Zastavkin / shutterstock