べジファーストは基本!プロが教える「血糖値コントロール法」

写真拡大

ダイエットにアンチエイジング。いずれもカギを握っているのは血糖値のコントロールということが、一般的にも知られるようになってきましたね。しかし知ってはいても、実践できている人はどれくらいいるのでしょうか。

そこで今回は予防医療推進協会の理事長を務める筆者が、血糖値の急激な上昇を抑え、太りにくく老けにくい食べ方のポイントをご紹介します。

■1:べジファーストは基本!よく噛むことも大事

麺類や丼ものなどの単品料理を避け、定食やセットの方がバランスもよくヘルシーだというのはもう定説となっています。しかし定食や彩り豊かなお弁当を食べるにしても、いきなりご飯と食べるのはご法度だと言えます。

まずは野菜やきのこ類、海藻類などの食物繊維の多いものを食べ、次に汁物、肉や魚などのタンパク質、そして最後にご飯という、食べる順番の習慣がつくまで徹底するとよいでしょう。

そしてよく噛むこと! よく噛むことでゆっくりと食べたものが小腸に送られるため、最初に食べた食物繊維がより有効に働いてくれます。

■2:ご飯は冷めてから!?

おにぎりダイエットや冷ご飯ダイエットで一時期話題となったレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)。食物繊維のような働きをすることから注目を集めましたね。

通常でんぷんは唾液や小腸で分泌される炭水化物分解酵素によってブドウ糖まで分解され、吸収されることで血糖値が上昇するのですが、レジスタントスターチはこの過程で分解・吸収されることがなく、ビフィズス菌などを増やす働きもあることが分かっています。

ご飯などに含まれるレジスタントスターチを増やすためには、冷やすことが必要なので、炊き立てのご飯よりも冷ご飯がおススメ。もちろん、ゆっくり食べて食事の最後にご飯を食べればある程度冷めているのでOKでしょう。

ただし、ご飯などに含まれるすべてのでんぷん質がレジスタントスターチに変るわけではないので、食べ過ぎては意味がありません。

■3:美女のおやつ!アーモンドを携帯しよう

アーモンドには食物繊維やビタミン類などが豊富に含まれており、慶応大学医学部教授・井上浩義氏によると、アーモンドは血糖値の上昇を抑えるだけでなく、すでに糖化してしまった細胞AGE(最終糖化産生物)まで減らしてくれるとのこと。ダイエットだけでなくアンチエイジングのためにも、小腹がすいたときにはアーモンドを食すことをおススメします。

今回、ご紹介した3つのポイントは筆者が行う個人指導でも徹底して実践していることでもあり、自身もこの食事法の徹底と適度な運動で50歳にして体年齢36歳を維持しています。

知っているのとやっているのでは大きな結果の差が出てくるので、ぜひ実践してみて下さいね。

【参考】

※ 井上浩義著 「アーモンドを食べるだけでみるみる若返る!」 扶桑社

【筆者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Voyagerix / shutterstock