もう…別れちゃう?カレへの「大好き」が続かない意外な理由
「あんなに大好きで何でもしてあげたかったのに、最近では彼のために何かをしてあげようと思えない……」そんな風に感じたことはありませんか?
そんなとき、「愛情が冷めたのかな」と考えてしまう人も多いでしょう。しかし実はそこには、思いがけない深層心理が隠されていることがあります。
そこで今回は心理カウンセラーである筆者が、彼を大事に思えなくなったときにすべきことをご紹介します。
■1:セルフトークで自分の気持ちを確認してみる
コミュニケーションというと他人とのコミュニケーションを思い浮かべますが、それよりも大切なのは、自分とのコミュニケーション。表面的に感じる感情は実は本音(深層心理)を隠すためのイミテーションかもしれません。
彼と出会った頃の自分の感情、彼と付き合い始めた頃の自分の感情、そして今のように気持ちが変ったのはいつからなのか?何かきっかけがあったのか?を自分自身に問いかけてみましょう。
■2:気持ちの変化の本当の原因を探る
彼を大切に思えない。そんな気持ちの深層には、“わたしなんかが彼を大切に思っても、これ以上愛されない”そんな自己否定感からの寂しさや悲しみが隠れている場合があります。
自分の価値を必要以上に低く感じ、その悲しみや絶望感から自分を守るために、自分を責める気持ちを彼に投影していることもあるのです。
もし彼を大切に思えなくなったきっかけがデートのドタキャンや度重なる彼の遅刻、または自分が望むように優しくしてもらえないというものであるなら、「どうせ、わたしなんて」という自己否定感から彼を大切に思えなくなっている可能性があります。
「こんな気持ちで付き合ったら彼に申し訳ない」と思う前に、これまで自分が感じていた彼からの愛情表現のひとつひとつを思い出して、「わたしは十分彼に愛される価値があるんだ」と自己肯定感を高めていきましょう。
■3:本当に愛情が冷めた時の感情って?
どんなに彼が自分を愛してくれているかを考えたときに自分に少しでも自信が持てたのであれば、まだ彼に対する愛情があるはずです。しかし何を思い出しても何とも思えない。例え彼が他の女性と付き合っても何とも思わない……そこまで彼に興味や関心がなくなっているのだとすれば、完全に愛情は冷めていると言っていいでしょう。
なぜなら愛情のない人が何をしようと、人は無関心なものだからです。そこまで冷めてしまって“大切に思えない”と感じるようであれば、その恋にピリオドを打って、新しい出会いを求めた方がいいと思います。
求めるばかりの愛情は、自分の弱さや自己否定感からくるもの。人には“好意の返報性”といって、何かを与えられるとお返しをしたくなるという心理があります。しかし自己否定感が強いと、「わたしなんかがお返しをしても、喜んでもらえるはずがない」と思ってしまいます。
もし彼に大切にされていることを実感できたら、今よりももっと幸せを感じることができるはずですよ。
【参考】
※ 渡辺恒夫著 『図解 深層心理が面白いほどわかる本―本当のことがホントにわかる!』 中経出版
【筆者略歴】
※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。
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