■歴史の深層を掘り下げる客観的史実のみが重要視される歴史学の世界では、人物の内面を考察することはタブーとされている。しかし、日進月歩で研究が進む現代の脳科学を歴史学に応用することで、史料からは読み解けない真実が明らかになることはないのだろうか――。今回あえてそのタブーに挑んだのが、東京大学史料編纂所の本郷和人教授と脳科学者として多方面で活躍する中野信子氏の二人。歴史研究の最前線をいく本郷教授の対談