もしかして、老化体質?老化は母親から遺伝する!―スウェーデン研究

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同世代の女子に比べて、シミ・シワができやすい気がする……そんなあなたは、遺伝的な老化体質なのかもしれません。

スウェーデン・カロリンスカ学院の研究グループは、「突然変異した母親の遺伝子が、子供の老化促進に関わっている」という調査結果を発表しました。

この結果は、マウスを使った実験で明らかになったもの。動物の細胞内には、細胞核の中にあり、細胞がどのように分化するかを決める「プログラム」の役割を果たす遺伝子(DNA)とは別に、細胞内で必要なエネルギー代謝を行う「ミトコンドリア」の遺伝子(mDNA)があります。

このmDNAは、ヒトを含む多くの動物において、母親からのみ遺伝することが分かっています。

mDNAが傷つけられたり、変異すると、細胞の老化が早まるのだそうです。また、変異したmDNAの数が増えると、記憶をつかさどる脳の「海馬」に異変をきたすことも分かりました。もし、生まれつき損傷したmDNAを持っているとしたら、そのリスクは劇的に高まることになります。

これらの結果と老化のメカニズムを関連付けるには、さらなる研究が必要です。同時に、ミトコンドリア遺伝子の変質をできるだけ抑えることが、老化を予防する方法であることは明らか。「食生活の改善などで効果が得られるのではないか」と研究者は分析しています。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:If you’re ageing badly, blame mum
http://nz.lifestyle.yahoo.com/beauty/tips/article/-/18602455/if-youre-ageing-badly-blame-mum/