『Tシャツが乾くまで』37歳俳優、10年売れなかった時代から一変。本人が語った「日本映画の人に知られた」きっかけ
2026年8月30日放送の『日曜日の初耳学』(MBS)で林修と対談した中島歩は、俳優としてなかなか売れなかった時期、そこから巨匠監督と出会い、頭角を現すきっかけになった演技ワークショップなど、遍歴を語っていた。
中学時代に熱中したドラマ作品にまつわるエピソードも興味深かったが、ここで中島歩のキャリアを決定づけた作品について確認しておきたい。 “イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
◆「そこで日本映画の人はだいたい知ってくれた」
自他ともに認める中島歩のブレイク作は、流行語にもなった2024年放送のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系、以下、『ふてほど』)ということに一応なるのだが、彼が存在感を強めるきっかけになった作品は、2021年公開の映画『偶然と想像』からだろう。
3つの短編からなるオムニバス形式である同作は、毎年2月に開催されるベルリン国際映画祭(第71回)で、ワールド・プレミア作として世界初上映され、最高賞に次ぐ銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した。
さらに、日本公開前の11月には、日本人監督にとってエリートコースでもあるナント三大陸映画祭(第43回)に出品され、見事グランプリ(金の気球賞)を受賞した。
『日曜日の初耳学』(2026年8月30日放送回)で林修と対談した中島は、こうした出演作の世界的快挙によって、「そこで日本映画の人はだいたい知ってくれた」と話していた。
◆業界内の“日芸”つながり
『偶然と想像』の濱口竜介監督との出会いは大きかったと思う。中島は、所属事務所主催の演技ワークショップで濱口監督と知り合い、ほどなくして『偶然と想像』の現場に呼ばれたらしい。ワークショップでは、他にも錚々たる名監督との交流を得ている。
『南極料理人』(2009年)や『キツツキと雨』(2012年)の沖田修一監督、『ローリング』(2015年)の冨永昌敬など、日本大学芸術学部出身監督が多い。何を隠そう、中島歩もいわゆる“日芸”の卒業生。
映画学科卒の沖田監督(撮影・録音コース)、冨永監督(監督コース)に対して、中島は小説や評論を学ぶ文芸学科卒だ。
