デート後、毎回女の家には来るのに、自分の家に誘ってこない彼氏。この意味は…?
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「どこか信じきれない男の言動。その真相は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:一人暮らしの男の部屋に行ったら「元カノの化粧品」がまだあった。これは白黒どっち…?

土曜23時。
賑わう恵比寿の駅前で、いつも通りタクシーに乗って菜穂の家に行こうとすると、急に腕を掴まれた。
「今日は圭くんの家に行かない?」
「いいけど…でも菜穂の家のほうが近くない?」
代々木上原の僕の家より、中目黒の菜穂の家のほうが断然近い。
「なんで毎回私の家なの?」
「僕の家、遠くない?」
「そうだけど…」
何か言いたげな菜穂。でも彼女がこれ以上言ってこないこともわかっているし、結局この日は菜穂の家へ行った。
僕が家に菜穂をあげたくない理由は、いくつかある。
A1:別に彼女に向かって「結婚がしたい」と言っているワケではない
菜穂と出会ったのは、虎ノ門横丁だった。
同期と二人で飲みに行ったら、同じく二人組の可愛い女性がいた。
そのうちの一人が菜穂だった。
「お二人ですか?よければ一緒に飲みませんか?」
最初に話しかけたのは僕だったけれど、僕たちを見て、二人で一瞬目を合わせて何か確認したようだった。そしてすぐに笑顔になり、一緒に飲むことを快諾してくれた。
「ケイって言います。お名前は?」
「私は菜穂です」
「菜穂ちゃん、可愛いね」
そう言うと、頬を赤らめた菜穂。それがすごく可愛くて、僕は翌日すぐに彼女を代官山の『アタ』でのデートに誘った。

小柄で笑顔の可愛い菜穂は小動物みたいで、僕は思わずニコニコとしながら彼女を見てしまう。
「菜穂ちゃんは今彼氏いないの?」
「いないよ〜」
「なんで?こんな可愛いのに」
「本当に圭くんって、口がうまいよね」
「そんなことないよ。本当のことだよ」
たしかに昔から口はうまいほうだと思う。でも誰にでも言っているわけではない。
「圭くんって絶対モテるよね」
「どうだろう。そうでもないかも」
一応、大手広告代理店勤務の33歳。育ちも悪くないし、身長も185cmでそれなりにモテてはきている。
「圭くんって本当に今彼女いないの?」
「うん、いないよ。でも早く結婚して子どもが欲しいんだ」
でも最近、周囲がどんどん結婚していき焦っている自分もいる。昔は結婚願望がなかったけれど、30歳を過ぎたら途端に欲が出てきた。
だからそのことを素直に口に出していた。
「…そうなんだ。私も早く結婚したいんだよね」
「マジ?じゃあ結婚しちゃう?(笑)」
誰がどう聞いても冗談のノリだし、この言葉に特に深い意味はない。僕の中ではそう思っていた。

そのあともデートを重ね、三度目のデートの帰り道。自然と家に行く雰囲気となった。
「今日、菜穂の家に行ってもいい…?」
「うん、いいよ」
僕の家でも良いのだけれど、部屋も掃除していないし、なんとなく女性を家にあげたくなかった。だからそのまま、菜穂の家へ流れ込む形になった。
でもこのことが、彼女から疑いの目を向けられるキッカケになるとは、この時はまったく思っていなかった。
A2:今は本当に誰もいない。だからこそ、家にあげたくない。
たぶん僕は人よりマメで、連絡をするのが苦ではない。むしろ誰かと繋がっていたくて、頻繁に連絡をするタイプだ。だから菜穂にもこまめに連絡をしていた。
そして初めて菜穂の家へ行ってからも僕たちの関係は良好だった。しかし何度か連続で菜穂の家へ行った時。ついに菜穂からこんなことを言われてしまった。
「次は圭くんの家に行きたいな」
「え?僕の家?」
「うん…ダメ?」
「別に構わないけど…わかった。次回ね」
家に来られるのは、若干面倒だ。
掃除もしなきゃいけないし、そもそも他人が家にあがるのが好きではない。それに他の誰かの痕跡があったりしたら最悪だ。
そう思ったけれど、このまま一度も僕の家へあげないのも変かなと思い、僕はその次のデートで菜穂を家へ招くことにした。

家に来た途端に、キョロキョロと物色し始めた菜穂。
「圭くんの家、意外な小物が多いね」
「前の彼女が置いていった物が多くてさ」
「そうなんだ」
3ヶ月前まで彼女と同棲していたため、まだ荷物が残っていた。それも面倒で家にあげたくなかったのだが、菜穂は何か言いたげな顔をしている。
「本当にひとりで住んでるの?」
「もちろん。そうじゃないと、菜穂を家に呼んだりしないでしょ」
「そうだよね…」
さすがに他の女性と住んでいる家には呼ばない。もしやましいことがあるなら、ずっと菜穂の家か外で会う。
でも何か菜穂は疑っているらしい。
「圭くんの家もあるし、上原は美味しいお店もたくさんあるから次は上原で飲もうよ」
「うん、そうだね。でも恵比寿とかのほうが菜穂も来やすいでしょ?」
代々木上原界隈は前の彼女とよく行っていた店が多いので、まだ菜穂を連れて行きたくはなかった。
どちらかというと元カノのテリトリーでもあるし、鉢合わせもしたくない。それに店の人や常連さんたちから詮索されるのも面倒だ。
菜穂と真剣交際になれば話は別かもしれないけれど、まだオフィシャルに付き合っているわけでもない。だからそこまで周囲にオープンな関係にもしたくないと思っている。

「そういえば、来週大阪に行くんだよね」
「そうなの?誰と?」
「一人だよ。向こうに友達がいるから。昔転勤で、2年ほど大阪に住んでたって言わなかったっけ?」
「言っていたような気もする…」
旅行は、本当にひとりで行く。
僕が今他の人とデートをしているとか、別に交際している女性がいるかどうかと問われると、答えはNOだ。
でもまだ菜穂とは様子見の段階なので、知人にも紹介しないし家にもそこまで招きたくない…というのが本音だった。
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▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
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女がキュンときた男の言動

